「ポイントレクチャー保険法」
甘利公人 福田弥夫 著 有斐閣 新刊
こんにちは。
正月用の読書として買ってみたが、ちょっと驚いた。
上智大学や日本大学の講義用(15回、半期2単位)
のようだ。
改正された保険法について、重要な判例を紹介しながら
理解する構成となっている。
しかし、……だ。
損害保険・生命保険を幅広く構成しているので
正直なところ、実務経験の乏しい学生が理解できるのだろうか?
そんな疑問がアタマの中をよぎってしまった。
例えば、損害保険でみると、自動車保険ひとつをとってみても、
自賠責、任意保険(取り上げているものは、対人賠償、搭乗者傷害、
人身傷害、車両保険、特約条項)がある。
判例を交えることで、深く理解できたような錯覚を起こす。
しかし、部分的な理解なのである。
自動車保険は、保険代理店の実務家の私から見ると、
実に複雑な商品であり、奥が深い。
まず先にやるべきは全体的な理解である。
しかし、それだけでもかなりの時間を要する。
その上で本書を読むと、さらに理解が深まるわけである。
私が本書を読んでみても、「ほう、そうなんだ」って、
けっこう刺激的なのだ。
学生は一応の表面的理解しかできないし、それで良し。
社会に出てから役に立つことは間違いないのだから。
でも、執筆した教授たちは、あえて難しいことを講義する
自己満足の世界にどっぷりとつかった感がある。
受講した学生の、誤った理解や誤った思い込みの
交錯する危険なレクチャーという印象だ。
