「刑法総論」を買ってしまった | こうぼうのブログ

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こんにちは。




若い頃、少しばかり読んだことのある
福田平先生の「刑法総論」の第五版が出版された。
3,900円と高かったが、思わず衝動買い……。






目的的行為論を基本的立場とするこの本。
今では批判が多く、最近では、やや片隅に追いやられているようだ。
詳細は、法律の専門家でないのでよく分からないが。






当初は、「目的」的な行為論という、「的」が二つもある
表現が気に入って、ただそれだけの理由で読もうとした
動機が本当のところ。






目的的行為論って、現在の刑法理論の主流ではないらしい。
しかし、この目的的行為論だが、とても魅力的なのである。






人間の行為は、目的活動を遂行することである。
その目的的行為は、外部的な因果事象と意思内容とを含む、
主観=客観の全体構造をもった行為としている。






目的を強調するのであれば、
何もしないで犯罪に至った不作為の場合はどうなるのか?
何もしないのであれば、それが目的を持った行動といえないのでは?
という突っ込み批判である。





これについて、「不作為」それ自体は存在せず、存在するのは
一定の行為の不作為、つまり、目的的行動力の範囲内にある可能な
行動を行うか行わないかの違いとしている。
たとえば、人を殺さないという不作為は、人を殺さないで散歩をする
というように、その不作為に対する作為の要素を含んだ作為として
理解される。






では、目的的行動力は過失犯については妥当しないという点については、
過失行為は法的に無意味な目的性による法益侵害(結果無価値)ではないか?
という批判である。





これに対して、目的的行為論は、手段の選択や適用を含めた全行為の遂行
としている。例をあげているが略。






これだけ社会が複雑化した現在で、人間のつくった刑法が、特定の
ある理論だけで統一したものを創り上げることはそもそも不可能であろう。






ちょっと片隅に追いやられてしまった感のある目的的行為論であっても
読んでみる価値は十分にある。






理論であるが美しい。
素人でも分かりやすい。
いっぱい言いたかったことであろうが、極力ムダを排除したように思える。






そんな年輪を、十分過ぎるくらいに感じさせる本である。






保険代理店をやっている方は、是非とも挑戦していただきたい
本でもある。






これからの保険代理店は、刑法の勉強が欠かせない。
真の事故対応サービスのためにも、他のお店とはひと味違った
色を魅せないと生きていけないだろう。