危機の中の真実 | こうぼうのブログ

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こんにちは。
「スターバックス再生物語」 新刊にどっぷりとつかっている私。
随所に感動的なシーンが現れてきます。




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2008年9月、私は、予定されていた店舗視察を行った。
私はダウンタウンの店舗で店長に尋ねた。





「景気はとても悪いが、どうしたらお客さまに戻ってきてもらえると思う?」





店長は一瞬、考え込んでから口を開いた。

「それは、常連のお客さまに答えてもらうといいのではないでしょうか」





店長は部屋から出て行き、スーツを着た男性と一緒に戻ってきた。
彼はロサンゼルス警察の刑事だった。





この店には1日に二度か三度は来るという。
そんなに頻繁にスターバックスに来てくれる理由を直接尋ねてみた。





「セブン-イレブン」に行ってもいいんです」
彼はあっさりと言った。





そして、この前の週末にキッチンのテーブルで妻と交わした会話のこと

を話してくれた。






彼は多くの家族と同じように、いかに家計をやり繰りする

かを話し合ったのだ。





「妻に、スターバックスをやめられるか、と訊かれました」





彼は立ったまま言った。





「やめられませんよ。というのは、ここにはコーヒー以上のものが

あるからです」





「私の仕事はとてもきつい。ほかの人が見たり、体験したりすべきでない

ことを、毎日、見ています。でも、毎日、楽しみにしているたった一つの

ことが、店の人たちに明るい気持ちにしてもらうことなんですよ」





さらに、私たちのほうを向いて言った。





「あなたの従業員たちについて言わせてください。彼らは私の子どもたちの

名前を知っています。私が休暇でどこへ行くかも知っています。カップに

メッセージを書いてくれます。列の7番目にいても、私のドリンクを作り

はじめてくれるんです」





……さらに彼は、自分は警察官なので、一人ひとり敬意をもって大切に

扱うことがどんなに大切かを分かっていると言った。





「サービスを提供しているときは、相手の人生にどんなことが起こって

いるか分からないでしょう」





彼は言葉を切った。




「分かるのは、もしかしたら今日がその人の最期の日かもしれないと

いうことです」





……「ちょっとした逃げ場なんだ」
彼はそう妻に言ったという。




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どうです、感動的な話でしょう?
アンダーラインを引きながらの熟読ですが、
こんな話がいっぱいある本ですから、ついつい読み続けてしまいますね。






保険代理業とコーヒー店という、業種は違っても、根底にある

「つながり」

あるいは

「絆」

といった、

商人として大切なことをあたらめて、しっかりと教えてくれます。