こんにちは。
毎日の暮らしのなかで、何かにつけて上質さと手軽さを天秤にかけている。
*野球の試合をテレビで観るか、それともスタジアムへ行って観戦するか。
*電話をかけるか、あるいは相手と直接会うか。
*ファーストフードを注文するか、レストランで豪華な食事をするか。
「上質さ」とは、断片的なものではなく、経験全体を指す。
上質=経験+オーラ+個性
たとえば、コンサートなら、サウンドそのものの質だけでなく、会場で
展開されるすべてを包含している。アーティストたちが目の前で演奏する姿、
照明効果、まわりの観客たち。
ライブに行ったのだと、後から知り合いに自慢すること。
これらすべてが極上の経験となる。
サウンドの質だけなら、家庭のステレオでCDを聴いたほうが良いくらい
だろう。
「手軽さ」とは、望むものの手に入りやすさ(あるいは手に入りにくさ)の
度合いを表す。
手軽=入手しやすさ+安さ
すぐに手元に届くかどうか、実行しやすいかどうか、使いやすいか、いくら
かかるか、などが焦点となる。安価なもののほうが、多くの人々が手を伸ば
せるため、当然ながら手軽だといえる。
[トレードオフ」 ケビン・メイニー著 プレジデント社 より