道中の安全を祈願した

などの伝承が有り、

今も旅行の安全を

願う信仰がある神社は?

 

 

 

牛若が奥州へと出発する時、

道中安全を祈願したと云われるのは、

首途(カドデ)八幡宮である。

 

牛若は承安4年(『義経記』では承安2年)2/2

十禅師(ジュウゼンジ)・社前で

金売吉次と待合せて、

奥州に旅立ったとされている。 

 

首途八幡宮は、

知恵光院今出川上ル西側にある為、

牛若が鞍馬山を下りて、

そのまま粟田口へ向かう

となれば遠回り過ぎる。

 

だが、

この辺りに金売吉次の

京屋敷があったと伝説があり、

首途八幡が勧請されて

来たのが寿永年間で、

義経が平家追討の西国遠征に

赴いたのと同時期である事が重奏し、

「義経が京を出発する時、

 祈願を捧げた社である」との

新たな伝説が生まれたと思われる。 

 

当社は、

内裏の北東に位置する事から

王城鎮護の役割を担っており、

10mほどの小高い丘の上にあり、

存外遠方にまで眺望がきいた。