復元された塩竈で塩が焼かれるが、
その行事の元になった故事で
業平が想いを託したかつての恋人は誰?
それは二条后だが、
藤原北家繁栄の基礎を築いた
左大臣・藤原冬嗣の長男・藤原長良(ナガラ)の
娘・藤原高子(タカイコorコウシ)である。
貞観元年に清和天皇の即位に伴う大嘗祭で、
五節舞姫(ゴセチノマイヒメ)を務め
従五位に叙され清和天皇の后候補となる。
帝が元服した後、
貞観8年女御として入内、
貞観10年貞明(サダアキラ)親王、後の陽成天皇を産む。
高子が出仕する以前に、
業平と関係があり『伊勢物語』などに反映されている。