必需品として主に寺院で大切に扱われているものは何か?

 

 

京扇子のうち、

畳んだ形状の先端部が広がっているものを

中啓(チュウケイ)」と云う。

 

室町期に考案され、

公家や武家が儀礼の際に手にしていた。

 

 

公家社会では、最も正式な

「ヒノキの薄板をひもで編んだ檜扇」に次ぐ

格式ある持ち物だった。

 

 

現在では寺社でも

儀礼の道具として用いられている他、

能・狂言でも使われている。

 

先が広がり祝いの意を込めて「末広」とも云われる。