宮司を務めた人物は誰か?
幕末・明治・大正の3時代を生きた
「富岡鉄斎」がその人である。
法衣商の家に生まれたが、
幼少期に患った病で耳が不自由となり、
学問の道に進んだ。
生涯を儒学者として生きたが、
余技として独学で始めた
書や絵画は膨大な数に上り、
「万巻の書を読み、万里の道をゆく」
文人画家の精神を名実共に実践し、
独創的な芸術世界を築き上げ
帝室技芸員・帝国美術院会員を拝命した。
53歳から5年間、
宮司を務めた車折神社には
鉄斎・筆による本殿扁額をはじめ
書画などゆかりの品々がある。