『広辞苑(岩波書店)』は、
昭和30年の初版以来、
令和元年現在第7版を重ね、
広く国民に利用される国語辞典だが、
その編纂者は新村出(シンムライズル)。
新村は明治から昭和にかけて
の言語・国語学者である。
東京帝国大学助教授を経て、
欧州留学後、京都帝国大学教授となり、
日本言語学会会長などとして広く活躍した。
特に語源・語誌の研究に於いて、
キリシタン文献を研究・紹介するなど顕著な業績を残した。
昭和31年に文化勲章受勲。
仏文学者の新村猛は次男で、
父の死後『広辞苑』の改訂に努めた。
旧居は木戸孝允邸を移築したものである。