安永9年刊行の『都名所図会』の作者は

京都の読本作者で俳人の④秋里蘺島(アキザトリトウ)で、

名所図会の先駆者として知られる。

 

 

 

 

 

都名所図会は京都と周辺の社寺・名所旧跡を

多くの挿絵入りで紹介した初のガイドブックで、

鳥瞰的に眺めた風景や街なかの賑い、

屋敷内の様子などが生き生きと描かれ、

簡潔な解説文と共に庶民の人気を博した。

 

絵を描いた竹原春朝斎(シュンチョウサイ)は、

浮世草子や狂歌本の挿絵を手掛けた大阪の浮世絵師。

 

蘺島(リトウ)はこの他、

京の庭園ガイド『都林泉名所図会』

や全国各地を旅して『木曽路名所図会』

など各地の図会や読本を出した。