鎌倉後期頃に書かれた随筆集『徒然草』の作者は、
②「吉田兼好」で鎌倉後期から南北朝期に
かけての官人・歌人・随筆家。
治部少輔・卜部兼顕の子で本名は
卜部兼好(ウラベカネヨシ)と云う。
出家した事で兼好法師とも呼ばれる。
卜部氏の嫡流は兼好後に「吉田」を名乗る様になり、
「吉田兼好」と呼ばれるのは後世の事とされる。
『徒然草』は全244段に分けるのが通例で、
無常観をベースに人生・世相・催事・思想
・心理・恋愛・趣味・見聞など多岐に渡り、
自身の考えや心情を柔軟かつ多彩に記述している。
清少納言『枕草子』
と鴨長明『方丈記』
と共に「日本三大随筆」と評されている。