仏師は誰か?
平安後期、
京都に仏像制作工房「七条大宮仏所」を作り、
院派(インパ)の祖と呼ばれる仏師は「院助」である。
仏師・覚助(又は長勢(チョウセイ))の子と伝わる。
承暦元年、
現・岡崎公園近くにあった
白河天皇の御願(ゴガン)寺・法勝寺(ホッショウジ)
金堂の造仏に携わった功績で法橋位を授けられ、
後に上位の法眼(ホウゲン)となった。
法勝寺薬師堂の大威徳明王像
や尊勝寺(ソンショウジ)の阿弥陀如来像、
堀河天皇の病気平癒の為に
釈迦三尊像(阿弥陀三尊像とも)を
造ったなどの記録が文献に残っているが、
現存する仏像は残っていない。