…平安遷都後に建てられた官立寺院で、
後に嵯峨天皇により空海(弘法大師)に下賜された。
楼門と見られる元の南大門は、
創建年代未詳で建久年間に文覚(モンガク)が再興したと伝わる。
焼亡したり地震で倒壊する都度再建されて来た。
現・南大門は明治元年より27年後に
④三十三間堂(蓮華王院)の西門を移築したもので、
慶長6年に建立された切妻・本瓦葺の八脚門。
鳥獣の彫刻意匠と共に
妻の二重虹梁(コウリョウ)や太瓶束(タイヘイヅカ)などが
桃山期の豪壮な気風を示している。