…【50】山田守の設計(構造設計は棚橋諒)で、
昭和39年に竣工した。
避雷針までの高さ131m・展望室の高さ100mで、
モノコック(応力外壁)構造と呼ばれる、
骨組の一切ない薄い外壁(殻)で力を
受け止め全体を支える構造で、
航空機や船、生物ではカニやエビと同じ仕組みとされる。
塔身は厚さ12~22mmの
特殊剛板の円筒を溶接で継ぎ合せている。
山田守は東京帝国を卒業後、
逓信省の営繕課・技師を務め、
後に山田建築事務所を設立し、
京都タワービルの設計監理に携わった。
分離派建築会を起こし、
様式からの脱却を目指した。
代表作として日本武道館がある。