白砂を段形に盛り上げて造られたものは何か?
銀閣寺は室町幕府8代将軍・足利義政の
山荘・東山殿であり、死後に寺院となった。
義政の法号「慈照院殿喜山造慶大禅定門
(ジショウインデンキザンゾウケイダイゼンジョウモン)」に因む
「慈照寺」が正式名称である。
文明14年に造営を始めた東山殿の庭は
西芳寺庭園を模したと云われている。
方丈前に広がる「銀沙灘(ギンシャダン)」は、
月光を反射させる為の造形との解釈がある他、
中国西湖に擬えて、段形に盛り上げた
砂紋で波を表したとの説もあるが定かではない。
円錐台形の「向月台(コウゲツダイ)」
共々幾何学的で不思議な意匠は謎である。