遷されて祀られている寺院は何処か?
京都・洛西の小塩山の中腹に、金蔵寺(コンゾウジ)がある。
同寺は奈良期に僧・隆豊(リュウホウ)が開いたと伝わる。
その後、聖武天皇から「金蔵寺」の額を贈られた。
平安京遷都の際、
桓武天皇は都の四方に経典を埋めて
王城鎮護のために岩倉(岩座)を設けた。
その岩倉がある同寺は、
西の岩倉と云われて広く崇敬を集めた。
山号の「西岩倉山」はそれに由来する。
愛宕神社から移された勝軍地蔵は、
甲冑姿で騎乗し、帯剣している。
武士には将軍、庶民には防火の信仰があった。