と諸用向きを取り仕切った
観世流ワキ方福王流の家元は誰か?
観世座付のワキ方として活躍した
福王流の歴史は古く、
戦国末期の16世紀まで遡る。
江戸期には
京の素謡(スウタイ)界で大きな勢力を占め、
5世宗家にあたる服部宗巴(ソウハ)は、
観世京屋敷の管理と流派の諸用向きを取り仕切った。
京観世五軒家は宗巴の弟子筋となる。
宗巴の子息・宗碩(ソウセキ)の没後は、
片山九郎衛門家が京の観世流をまとめる体制に変わる。
福王流宗家は明治に絶えるが、
昭和に入り弟子家が再興し、
現在、大阪で活躍の16世宗家福王茂十郎
に芸脈が受け継がれている。