その根本である仏・菩薩を本地仏と云う。
俗に鎮火の神として崇敬を集める愛宕神社が、
武家の崇敬も集める由縁となった本地仏は何か?
慶応4年の神仏分離令・廃仏毀釈以前は
愛宕大権現として全山を白雲寺
と号する愛宕神社であった。
「勝軍地蔵(ショウグンジゾウ)」は、
山岳信仰と修験道が融合した愛宕大権現の本地仏であり、
鎌倉期以降、戦勝祈願の対象として
特に武士の間で信仰された。
甲冑を身に付け、
剣と錫杖を持ち地蔵菩薩が
軍馬に跨った姿をしている。