光格天皇遺愛の好みが反映、
又、「遼廓亭」は誰の屋敷から移築されたものか?
仁和寺は宇多天皇より仁和4年に創建された、
真言宗御室派の総本山。
御室御殿の庭園には2つの著名な茶室があり、
飛涛亭(ヒトウテイ・重文)は、寛政年間頃のもので、
光格天皇の異母兄・深仁法親王が当寺の門主であったため、
同天皇の貴族的な好みが反映されている。
又、遼廓亭(リョウカクテイ・重文)は、
江戸元禄期の画家・工芸家である
尾形光琳の屋敷から移築された茶室で、
2畳半台目の広さ、
如庵(ジョアン・国宝)の写しと云われている。