出演者の名前が墨書されている。その書体は何か?

 

 

 

南座の顔見世興行のまねき看板は、

その年の顔見世の舞台に出演する

歌舞伎役者の名前をヒノキの一枚板に墨書して、

初日の一週間ほど前から興行の期間中、

南座の正面に掲げられる。

 

年によって枚数は異なるが、近年では大体、60枚前後。

 

一枚の大きさは長さ約1.8m、幅約30センチ、厚さ約3センチ。

 

書体は「勘亭流」と云われ、

観客席が満席になる様にと縁起を担いで、

内に太く丸く隙間なく墨書される。