天皇が一時的に居住した仮皇居を何と云うか?
平安中期以降、
天皇が一時的に居住した仮の皇居を
「里内裏」と云う。
貞観元年に内裏が焼亡した際、
太政(ダイジョウ)大臣・藤原兼通(カネミチ)の
私邸堀河院を円融天皇の皇居に充てたのが初例。
当初は火災その他の事情で天皇が
内裏を離れる際の仮皇居とされたが、
平安後期には事実上の天皇の居処となった。
現在の京都御所は、
南北朝期の里内裏である土御門東洞院殿にルーツを持つ。
元弘元年、光厳天皇がここで即位し、御所とした。