①「巡行に参加する山鉾の総数」

②「山一番とは?」

③「四条堺町及び四条麩屋町で行われる行事名」

④「交差点で山鉾を直角に方向転換する事」

以上を含み150~200字以内でまとめる。

 

 

祇園祭の山鉾巡行は、前祭が7/17・後祭が7/24に行われる。山鉾の総数は令和3年現在、①33基(前祭23・後祭10)。巡行順は毎年7/2に京都市役所市会議場で行われる「くじ取り式」で決まる。但し、「長刀鉾」「函谷鉾」「放下鉾」「岩戸山」「船鉾」「北観音山」「橋弁慶山」「南観音山」「大船鉾」は、くじ取らずと呼ばれ、毎年巡行の順番が決まっている。「くじ取り式」での一番くじは、舁山が引く事となっており、②例年前祭の先頭「長刀鉾」後祭の先頭「橋弁慶山」の次を行く事になる山を「山一番」と云々、毎年話題に上る。稚児・禿(カムロ)が乗り込む長刀鉾を先頭に、山鉾が四条通を東に動き出すとまず、四条堺町で③「くじ改め」(決まった順が守られているか)が行われる。次々とくじ改めが進む中、先頭の「長刀鉾」が四条麩屋町まで来ると、前方の八坂神社御旅所を前にして、注連縄(シメナワ)が張られている。神の使いとされる稚児によって、③「注連縄切り」が行われる。聖と俗の結界である注連縄を刀で切り落とす事で、巡行の開始を神に告げる。そうして神の許可を得て、神域に次々と山鉾を進める事が出来るのである。巡行する山鉾の見せ場は、四条河原町や河原町御池などの交差点で鉾・曳山を90度方向転換させる④「辻廻し」である。山鉾には舵がないため、人力のみで息を合せて方向転換するが、見事に決まると観衆から拍手喝采が沸き起こる。こうして山鉾は新町御池まで巡行し、それぞれの町内へと帰っていく。

 

以上をまとめると・・・

 祇園祭の山鉾巡行は、毎年7/17・24に行われ①33基の山鉾が参加する。先頭を行くのは、前祭では長刀鉾・後祭では橋弁慶山、それに「くじ取り式」で②一番くじを引き当てた「山一番」が続いて巡行する。山鉾は四条通を東進し、③堺町で「くじ改め」麩屋町では「注連縄切り」がそれぞれ行われ、巡行が始まる。四条河原町や河原町御池では、山鉾の車輪に竹を敷き直角に方向を転換する④「辻廻し」が行われる。その後、御池通りを西進し新町通辺りで解散、それぞれの町内へと帰る。