今日まで京都の観世流を取り仕切ってきたのは何家か?

 

能シテ方5流派の中でも最大の勢力を有する観世流は現在、

26世宗家を中心に分家の銕之丞(テツノジョウ)家や善之(ヨシユキ)家、

宗家と姻戚関係にある片山家など東西各家の人々によって流儀を支え、盤石の基盤が築かれている。

 

このうち、片山家は江戸期以来、京都に本拠を構え、

常に京の能の中心的存在として栄えてきた。

 

 

同家が「観世流の関西探題」と云われる所以でもある。

 

当主の9世九郎右衛門の伯父が24世宗家左近で、現・宗家の祖父に当る。