京の花街が1年中で最も華やぐのは、
春の「をどり」の季節である。
4/1祇園甲部の「都をどり」が開幕し、
宮川町「京おどり」上七軒「北野をどり」、
5/1先斗町「鴨川をどり」と続く。
京に夏が訪れ、鴨川の川床、
祇園祭などと共に、
それぞれの花街も夏ならではの行事や風習にいそしむ。
夏季の儀礼と云えば、 8/1の八朔。
日頃の感謝を込めて、芸舞妓は師匠やお茶屋へ
「おめでとうさんどす」と挨拶に回る。
黒の絽の正装。炎天下を歩く、
芸舞妓の姿は花街の気概を感じさせる。
秋になると、
「温習会」などの芸事の発表会が行われる。
又、「秋のをどり」として、
祇園東では11/1から10日間、
「【50】祇園をどり」が祇園会館にて開催される。
藤間流の振り付けで「祇園東小唄」の総踊りが華麗である。
京都三大祭りの一つ・時代祭には、
五花街の芸舞妓も女人列の巴御前などに扮して参加する。
11/8祇園甲部では、
祇園をこよなく愛した歌人・吉井勇を偲んで
「かにかくに祭」が白川畔で行われる。