H29.2.56 毎月、決まった日に決まったものを食べる習わしが商家などに残る。…
…「月の末日」に食べられるものは?京都には、月の内、この日には何を食べると決めている習わしが幾つかある。それは正月やお盆など、季節毎、行事毎にもそうであるが、それらとは別に、毎月、1日は「あず(小豆)のごはん」に「にしん昆布」。8・18・28と、8のつく日には「あらめとお揚げさんの炊いたん」。月の中日の15日には「あず(小豆)のごはん」に「いもぼう」。毎月の際(キワ)の日、つまり月末には「おから」。この「おから」は、「おからを炒る」が「入る」に通じる事から、又、おからは「きらず」とも云々、縁が切れない様に、お金が入る様にとの縁担ぎである。「なます」は、1日と15日の「あず(小豆)のごはん」に添えられる。「あず(小豆)」には豆で暮らす、「にしん昆布」は、渋うコブコブと行く様に、つまり万事始末する様にとの事である。更には、「干支の日」毎に何を食べると云う決め事もある。知られるところでは、「巳(ミ)寿司」「寅こんにゃく」「卯(ウ)豆腐」。巳(ミ)の日に寿司を、寅の日にこんにゃくを、卯(ウ)の日に豆腐を食すとよいとされる。これは身体に有益な食物を摂り忘れない様にとの知恵である。