ハイドン:交響曲第93番 | angsyally1112のブログ

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ハイドン:
・交響曲第93番ニ長調Hob.I-93


さあ、いよいよ最後の『ロンドンセット』12曲へ入って行きます。
50年以上クラシックに馴染んで来ましたが、恥ずかしながら、この有名な交響曲群を本気で聴くのは初めてです。

第93番ニ長調
この序奏どこかで聴いた気がします。
そうだ、確かヴェルディの『レクィエム』ですね。

第2楽章には有名な『放屁』が在りますが、聴き込んで行くとそのような意識は全く感じなくなります。

只、最終楽章は、何となく物足りないです。

まあ、聴き慣れましたが。


この辺になると私もいつからか何点かのCDを所有しています。
アンタールドラティ盤、アダム・フィッシャー盤、デニス・ラッセル・ディビス盤、カラヤン盤、バーンスタイン盤、コリン・ディビス盤、オイゲン・ヨッフム盤、ジョージ・セル盤の8種のCDとNAXOSミュージック・ライブラリーの約30点の演奏を合わせて約40種の音源を聴いて私なりの好みの『第93番』を探してみました。


アンタール・ドラティ盤
交響曲第93番ニ長調 Hob.I.93
フィルハーモニア・フンガリカ
指揮:アンタル・ドラティ
録音時期:1969~1972年(ステレオ)

先ずは、この演奏、
ぶっちぎりで素晴らしい!
キレッキレの力に満ちた情熱的な演奏
ザクザクとした弦の刻み、激しく燃え上がるヴァイオリン、
色々な演奏を聴いて、他と全く違う印象です。(もちろん、私の未知の盤は数多くあるのは理解しています。)
第2楽章の深い悲しみ、慟哭と祈りの歌・・・・再現部で思わず感動が込み上げてきました。

この演奏が無ければ、今後の『ロンドンセット』への旅がつまらなく思える事でしょう。

最初に聴いて最後に戻ってきた盤です。



アダム・フィッシャー盤
交響曲第93番 ニ長調 Hob.I:93
 録音:September 1989
オーストリア・ハンガリー・ハイドン管弦楽団
 アダム・フィッシャー(指揮)

力とロマンに満ちた素晴らしい演奏です。
先ず美しい!すべてのフレーズが歌っています。ハイドンの美しいメロディを満喫できます。第2楽章はもちろん第3楽章メヌエットも、誠に独特で美しいです。
今回、全集盤の上記2点が誠に感動的でした。



ハワード・シェリー盤
ハイドン:
・交響曲第93番ニ長調Hob.I-93
スイス・イタリア語放送管弦楽団
ハワード・シェリー(指揮)
録音:2007年、2008年

明るく爽やかで開放的な美しい演奏です。
フレッシュで軽快なハイドンは誠に素晴らしく、とても気軽に何度も聴いてしまいます。
ハイドン交響曲への先入観を吹き飛ばしてくれる名盤に思えます。



ギュンター・ヘルビッヒ盤
ハイドン:
・交響曲第93番ニ長調
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
ギュンター・ヘルビヒ(指揮)
録音:1974~75年

さて、伝統的なフルオーケストラ盤で、先ず気に入ったのは、この盤です。NAXOSミュージック・ライブラリーで試聴して直ぐに発注しました。
重厚なサウンドですが、フットワークが良い演奏です。
その軽快とも言えるリズム感に思わず引きづり込まれます。



オイゲン・ヨッフム盤
交響曲第93番ニ長調 Hob.1-93
1972年4月ステレオ録音
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
オイゲン・ヨッフム指揮

 次は定番の文句無しの模範的演奏、ヨッフム盤です。
幾分アップテンポで結構力感もあり、録音の素晴らしさもあり、この曲の代表盤なのがわかります。
『ロンドンセット』は、93番しか所有していませんでしたので、ヨッフム/ロンドン・フィルの『ロンドンセット』全曲を発注しました。

多くの有名盤で新鮮な感動を見つけるのは難しいですね。
多分『はみ出たような感動』が無かったからでしょう。
『ハイドンはハイドンらしくしかし常にハイドン自身を乗り越えて行く』
そんな演奏を私は聴きたいのです。
『そこまでやるか!』

そんなサウンドを聴きたいのです。


ヘッドホンは、DENON AH-D5000バランス接続です。