世間における<浮世離れした世之介>のイメージは、「ポヤ~ンとした、周りの空気が読めない、自分勝手で思い込みが強い」、等あまり芳しくない、ネガティブな印象だが、国会で蔓延している世之介症候群議員は前述と少し異なり、議員の前に金満が付く。
気分は世之介と一緒で無責任そのものだが、お金に関しては、がぜん前のめり。守銭奴と言っても過言ではない。
昨今、国会において重要課題である「政治改革」に関する「政治資金規正法案」の与野党間議論が喧しい。
何十年も前から幾度となく繰り返される、「政治と金」問題と「政治改革」。
言葉だけが新聞紙上で踊るも、今に至るまでその実は何~も変わらないのが実情だ。
そもそもテーマとする、「政治改革」、そのものがマヤカシで、的の中心からズレている。
「政治改革」ではなく、本当に必要なのは、「政治家改革」だ。
今日までテーマをずらし、責任の所在を曖昧にして来た悪徳政治屋と金儲け優先のTVを中心とした報道関係者達。
国民は、この悪仲間達合作の策略に嵌められていたと言えるのではないか。
悪徳政治屋にとって不利な事実は論点ずらしに矮小化、隠蔽、と国民が実態の全てを知る事は難しい。
その昔、企業、団体による個人献金の廃止を決めた代わりに政党助成金なるものが導入され、国民一人当たり数百円の負担が決まった。この時点で政党に対する企業、団体献金は禁止せず、後に見直す事になっていたが、作業の形跡は皆無。単なる先送りで、「国民は、喉元過ぎれば熱さを忘れる」、とばかり与野党国会議員共に知らん顔の世之介振りだ。
「政治改革」毎回の主役は殆ど自民党議員で、今回もまた自民党の昨年末~パーティー券売上還流不記載が発端。
今国会において、本問題の元凶と言える自民党の改革案が一番緩く、友党・公明党にまでダメ出しされる始末。
以前からブログに書いているが、何故、同党若手から厳しい意見や案、突き上げが無いのだろう。若手に全く熱量が感じられない。政治そのものに対する情熱を失っているんだろうか?。
何のために、誰のために国会議員になったのかも忘れ、永田町の事無かれ主義、「世之介症候群」に冒されてしまったのだろうか?。
今後自民党は衰退の一途で再生は難しいのでは……。いずれは分裂、統合を繰り返すのだろうなあ~。
そう言えば、野党第一党・立憲民主党幹部(二名)による政治資金パーティーの開催について。。
同党・No.2、幹事長、岡田某は寸出の所で政治資金パーティーの中止を決めたが、それまで垂れた屁理屈と止めた理由には、「これが野党第一党幹事長の台詞か?」、と、思わず我が耳を疑った。この党は、提出した法案にパーティー全面禁止を盛り込んであるんだぜぜぜェェェ。
同じく選対委委員長・大串某もどうやら中止するとか。幹部二名がこの為体(ていたらく)。
同党のガバナンスにも大きな問題があると言えるが、それにしても、この感度の悪さと言うか鈍いと言うか……。
これで政権交代?、笑わせるなっ!。寝言は寝てからにしろっ、と怒鳴りつけたい。国民を舐めるにも程があるんだろう?、この大アホーめ。
結局のところ、永田町界隈のセンセ方は与野党問わず、そのほとんどが気分は「世之介症候群」。国民の事などどうでも良いのだ。
「皆様のため」、は選挙の時だけ。当選後は自分のため、自分の身内のためだけの悍ましさ。
今回立憲民主党の一件で分かった、与野党関係なく国会議員の実態とその思考全般、質の悪さ。
これでは国民は救われないが……。
ただ、自民党政権よりは少しでもマシになる方へ期待するしかないよなあ~。
追記 静岡県知事選で自民党推薦候補者・敗戦の弁を語る選対委員長・小渕優子女史。ドリルでPCに穴を開け、証拠隠滅を図った(秘書は有罪)猛女が偉そうにノウガキを垂れる会見には驚いた。こんな不実な人間を女性初の総理にしたい、と、トボケタ発言も一部囁かれているとか。
「親父に世話になったから……」。がその理由らしいが、見識も胆力も、道徳観念、倫理観、先見性もなし、有るのは醜聞だけの人間が我が国トップにだとお~。
「フザケルナ!!」
馬鹿な発言が目立つ自民党長老&世之介議員達には、次回選挙でお引き取り願いたいもんだ。
最期に、「政治と金」の問題は、選挙制度の改革と合わせで考える必要がある。
政治評論家、田崎某の「秘書を(私設)を10人抱えると、人件費だけで4,000万円~/年、掛かる。だから政治資金パーティーは止められない」、だそうな。
国会議員は、年間100,000,000円以上の税金を懐に入れている。秘書が10人いても50,000,000万円以上残る計算。都心の一等地に安価な賃料の議員宿舎もあり、鉄道はただで乗り放題。(地方は航空券支給あり)
おまけに悪評高き旧文通費、1,000,000万円/月のお小遣い付だ。
これだけでも、世間の極少数しかいない、超高額サラリーマンよりはるか優雅な生活を享受出来る環境だよなあ~。
それなのに、更に「金、金、金」、は厚かましいし、図々しいだろう。
今回の政治改革が契機となり、国民の怒りが選挙に、検察に、そして税務署を動かす原動力になれば最高なんだがなあ~。
何れにせよ、近い将来の総選挙で現国会議員の大半が入れ替わる様であれば我が国の将来に明るい兆しが見えて来る。
以前も書いたが、今はイデオロギーの対立はもうない。あるのは各党、利益の分捕り合戦だけの単純な構図。どの政党が政権を担当しても大差は無い。たとえ共産党であっても変わらないのでは?。(笑)
不正をせず、国民のために働いてくれる政党、世之介症候群以外の清新な国会議員出現が待ち遠しい。