今般、国会議員の政治資金規正法違反(不記載~裏金~脱税?)について、検察の鷹揚さ?には、少なからず失望を禁じ得ない。

 嫌疑を持たれた多くが政権政党の屋台骨、中枢議員のため、政治的混乱を創り出したくないとの思惑は分かるが、実態は完全な法律違反、犯罪行為だろう。

 不記載の金額が4.000万円以上は立件するが、3.999万円はお目こぼし、と簡単に言われてもなあ~、どうにも釈然としない。

 明快な理由を開示すべき、と思うのは私一人ではないだろう。

 一般庶民の場合は、極論すれば1円の間違いでもそれなりの罪に問われる場合もある。

 庶民感情として今回の一件、数十万単位以上の不記載案件は少なくとも会計責任者の略式起訴をして欲しかった。特に金額の多寡に関わらず、中抜き~不記載は悪質な確信犯。こちらは問答無用で立件すべきだ。数が多過ぎるので立件しない、は職務怠慢?、と言われても致し方無いだろう。

 法律の運用(罰則の適用)は、国会議員と言えども同じ国民。法の下、平等、公正、公平の精神に照らして欲しいわな~。

 

 ところで、今回の中心課題は、年々若年化する凶悪犯罪に対する少年法運用(一部廃止)の提案だ。

 

 先頃大阪で、中学生の少年少女による「美人局」(つつもたせ)的恐喝が殺人に発展、大学生が死亡すると言う凄惨な事件が起きた。

 恐喝を主導した少年は、その当時13歳で「触法少年」だとか。

 

  「触法少年」とは、少年法を含むすべての刑罰無しの扱い。理不尽極まりないわなあ~!。

 

  他の少女と少年は14歳~15歳。従って家裁送致、判断待ちとなっており、大人並みの扱いになる場合も有り得るそうだ。

 

 少年法制定の主旨は、犯罪を犯した少年(少女)の間違った考え方や行動を矯正、社会生活に適合出来るよう健全な育成促進を目的とした法律だが……。

 少年法は、善悪の判断や法律の違反行為が明確に認識出来る能力がない、未熟な人格である、事を前提とした上で制定されたもの。

 

 今回の「美人局」的恐喝~殺人事件は、前述の「善悪の判断」や「法律の違反行為」を認識出来ていないから起こした事件か?。否だっ!!

 「美人局」の様な恐喝は、昔からやくざ稼業の連中か、アウトロー、半グレ達、強面特有の犯罪行為。

 「俺の女(スケ)に手を出したな、おとしまえを付けろ」、なる脅し文句が通り相場で金をせしめる手法。これは、その道のプロ?がやる仕事(手口)だ。

 前述の13歳~15歳の少年、少女が「美人局」的恐喝を数回に渡り行っていたと言う。その内の一件が殺人に発展した今回の事件。

 

 殺された大学生の遺族感情としては、事件を主導した少年が何らお咎め無し(触法少年のため)では納得が行かないだろう。

 彼らの行為は、子供(少年)の発想ではない。完全に大人の、しかも悪党の考え方だ。

 

 少年の健全な育成?だとォォォ⤴、冗談だろう。

 

 そこで提案だが、法律(罰則)の適用は年齢に関係なく、犯罪の内容で判断すべきではないだろうか。

 法は万人に平等であれ、が基本的な考え方。

 この少年への刑罰をもし万が一少年が負いきれないのであれば、関係者の誰かが負担するのが筋。

 勿論、本人であっても構わない。

 少年(少女)は、土や水から生まれた訳ではない。れっきとした親や近親者がいる筈だ。

 触法少年の様に、法律で保護される年少の少年(少女)が犯した罪は、少年(少女)に代わり、親等近親者の誰かがその罪を償う事が最も合理的と考えるのだが……。

 自分で責任を負えない、保護された年少者は、親等がその罰則を肩代わりすると言う事だ。

 親が罪を犯した子供に代わり刑務所に入る、あるいは罰金を納付をする様になれば、親も自分の子供の行動を常に把握、健全な子育てに責任を持つようになるだろう。

 

 年少だから善悪の判断がつかない、は大間違いだし、成長すれば善悪の判断が付くようになるwww、も幻想だ。

 

  何故なら、現在も、刑務所は受刑者で溢れ返っているではないか。

 

 善良そうな有識者や教育評論家の人道主義的で高邁な発言は、耳当たりは良いものの、甘さの悪影響が凶悪犯罪の若年令化に拍車を掛けていると考えられる。

 甘やかしてはダメな場合も視野に入れ、少年法を含む法律(罰則)運用は例外を出来るだけ排除、平等、公正、公平な運用が望まれる。

 

 犯罪には大きく分けて、確信犯と、出来心犯の二種類がある。確信的と判断された犯罪は厳罰で臨む一方、出来心的犯罪は、確信犯と違い情状酌量が重要な要素になる。全て厳罰で臨め、と言っているのではない。弾力的運用の必要性を述べている。

 

 但し、確信犯は罪状如何に関わらず、少年(少女)~大人、年齢も関係なく厳罰が必要だ。

 上級国民の国会議員への大甘裁定や、13歳以下の年少者(触法少年)に適用される少年法は一部廃止や改正、親の連座制導入が最も合理的と考える。 

 

 これが実現すると、いまだ子供社会に蔓延る「いじめ対策」にも好結果を齎すと思うのだがなあ~。

 

 最後に、政治家の連座制に言及しないのは、会計責任者を議員本人にすれば済む事。議員は個人事業主と似ている。民間で個人事業主は税理士を雇い自分で申告する。国会議員も同じようにすれば済む事。秘書が、秘書が、と言った常套句を聞かずに済むよになる。

 今までは、会計責任者を置くことで逃げ体制が確立されていた。

 随分、ずっこいよやり方だよなあ~。本当に嫌になるよ。あ~嫌だ、イヤだ。