広島サミットが開幕、G7各国の首脳が続々来日。従前と異なり、インドを始めとするグローバル・サウス(GS)と呼ばれる新興国も別枠で招待、こちらも首脳陣の来日が相次いだ。

 GS各国の招待は、露骨な特定国(中国)包囲網作りの意図が透けて見え、超絶お馬鹿宰相の米国への媚び売り外交は頂点の感も、余りに浅はかな行動に映る。

 核大国・中国を産んで育てたのは米国。表面だけに惑わされていると、二階に上がって梯子を外される場面も有り得ると想定しておくべきだ。

 それにも増して驚いたのはウクライナ・ゼレンスキー大統領の来日、G7会議への対面参加の受け入れ。

 こちらは敢然と、「ロシアに敵」、を宣言したも同然。滅法危険な対応だと思うのは私一人だろうか?。

 ウクライナ支援は決して不要だと言ってる訳ではないが、もう少し、違ったアプローチがあったのでは?。

 

 ヨーロッパのG7構成国(5か国)は、地政学的にロシアのウクライナ侵攻を軽視出来ないが、日本は違うだろう。

 最近のニュースで、東京にNATO(北大西洋条約機構)のアジア事務所を開設するとか。北大西洋と関係ない日本が、何故組み込まれる?。

 岸田某が世界のリーダー面をしたいのだろうが、いい年をした大人の大きな勘違いは恥ずかしさを通り越して滑稽ですらある。

 さしづめ、コメディーなら抱腹絶倒となるところだが……。

 

 今年3月、岸田某のウクライナ訪問を、動機が個人的で不純、国益を損なう暴挙と書いたが、今回は更に大きく踏み込んだ形。

 彼の頭にあるのは二つだけ。一つは米国・バイデン爺さんに頭ナデナデして貰う事。もう一つは、国内向けに大見得を切る事。「今まで散々自分を馬鹿扱いして来た奴等(一部の政治家、国民)を見返してやるゥゥ~」、だ。

 元総理の小泉某、前々総理安倍某。前者は慶応大三浪、後者は勉強が出来なかった(平沢勝栄衆院議員談)と二人ともに学業コンプレックスを抱えていた様に見受けられたが、オレはバカじゃあないぞ、と言う自己主張、承認欲求が為せる業なのか、政治手法が荒っぽかっく独善的。岸田某も東大を3回受験、いずれも不合格が売りの御仁。同じコンプレックスを抱えた三宰相が取る手法が似ているのは当たり前か。

 

 今回G7焦眉の急は露Vsウクライ問題、その他、対中政策が中心も、その一方で広島開催故、核廃絶、核軍縮も発信したい。

 核兵器被災の凄惨さを各国首脳陣に直接見て、感じて貰い、核廃絶を訴えたい、と手っ取り早く、お手軽で見栄えが良いテーマを声高に叫んでいたが……。

 

 今回G7出席国の中、米、英、仏は核兵器保有国であり、その他の国、日本、イタリア、ドイツ、カナダは、それぞれ米国、核の傘の中だ。

 「ん?、ん?、ん?」

 

 G7同士、まずは核廃絶に向けた実現可能で現実的なロードマップを作成、書面を交わした後、それ以外の核保有国のロシア、交渉をするのが筋道と言うもの。

 

 しかし、以前からもそのような建設的な話は聞いたことが無い。常に相手を敵視した発信だけだ。

 

 現在、世界の90ヵ国以上が批准、調印している核兵器禁止条約に対して我が国の対応は不誠実の一言。批准どころか、会議にオブザーバーの派遣すら拒絶。国内でも議論は全く聞かれない。

 尤も日本だけでなく、G7も、その他核保有国は全て不参加の為体(ていたらく)。

 そんな口先だけで最初からまるでやる気のないG7軽量首脳陣が、「核廃絶」、とは笑わせる。

 悪い冗談だろう?。

 まるで本気度が感じられないが……。

 

 岸田某へ、自分自身を目立たせるために、被爆広島県民を見世物に使う非礼で、馬鹿にした手法は即刻止めろっ!、フザケルなっ!、と怒鳴り付けたい。

 

 マスコミは、広島県民を始め、日本国民をまとめ、平和に対する信念無き危険で場当たり的な岸田口先政治を糾弾すべきだ。

 岸田某は、人気取りを考え、姑息な耳当たりの良い、「核廃絶、核軍縮」と宣うだけの無責任な政治屋。米帝国主義の露払いを嬉々として演じる、危険な要注意人物と認識した方が良い。

 

 ここで一言。

 例え全世界で核兵器が全廃されたとしても、次の、あるいはそれ以上の兵器が出現、悲しい事だが、地球上から大量破壊兵器が無くなる事は絶対無い。

 

 話は戻るが、G7ではしゃぐ超絶お馬鹿宰相と軽量のG7各国首脳陣のパフォーマンスが引き起こす悲劇は間近に迫って来た。

 ゼレンスキー大統領のツイート、「平和は近づいている」、はむしろ逆で、核の脅威が近づいている、の間違いだ。

 

 今回のG7会議全体がロシアの孤立化を促進し、噂されるウクライナの反転攻勢と合わせ劣勢に立つロシア・プーチンが、核兵器のボタンに手を掛ける姿が現実味を帯びて来た。

 軽輩の超絶お馬鹿宰相や、無責任なG7小者だらけの首脳連中が引き起こすやも知れぬ世界的大惨事を、もはや避ける事は出来ないのだろうか?。

 非常に心配だ。

 

 今回G7最大のヒーローはウクライナ・ゼレンスキー大統領だろう。世界の多くを味方に付け、会議を席巻。なかなかのやり手だわなあ~。

 但し、GS懐柔の成果はまだ見えない。こちらは腹芸ありの老獪な政治家揃い。自国益優先は放棄しないと思うがなあ~。

 

 武器(F16を筆頭)に弾薬、その他お金も含め数多の支援物資を獲得、ゼ大統領は無心の上手なお方。

 そうは言っても、自国・ウクライナの命運が掛かっていた30数時間、彼を責められないよ。

 

 岸田某以下G7首脳陣のお粗末連中に、もう少し腹芸があれば(出来れば)、迫りくる危機を回避出来るんだがなあ~。