総理大臣、岸田文雄の『ウクライナ恋し』、が日増しに強まっているようだ。G7首脳の中で唯一人、蚊帳の外の文雄虫。

 何が何でもウクライナを訪問、ゼレンスキー大統領に面会し各国首脳と肩を並べたい、の願望は膨れ上がるばかりで、抑えきれない様子。

 G7首脳で、キーウを訪問、ゼレンスキー大統領と直接面会していないのは自分だけ、との格下感丸出しを気にしての事だが、訪問には懸念事項山積だ。

 

 G7と言っても構成国はNATO(北大西洋条約機構)加盟国で、唯一非加盟国がアジアの日本。

 ロシア軍によるウクライナへの侵略・軍事行動の横暴は、地政学的にロシアと国境が近く陸続きのNATO加盟国にとって非常に気懸りな状況だ。勿論NATO盟主の米国、付録のカナダにとっても見過ごせない事態。

 NATO各国は軍事支援を皮切りに、首脳陣が現地訪問、ゼレンスキー政権やウクライナ国民を勇気付ける行動は至極当然な成り行き。

 

 一方、我が国にとってロシアは核大国で北方四島を不法占拠している無法者国家?との認識が根底にある。

 

 ■因みに1951・9締結のサンフランシスコ平和条約で我が国は北方四島の領有権を手放したが、その領有権がロシア(旧ソビエト連邦)に帰属すると定めた条約や取り決めは存在しない。

 

 ロシアは、今すぐ重大な脅威はないものの、存在そのもののが潜在的脅威ではある。

 

 岸田某は、今年五月に開催される「G7・広島サミット」の議長に就く事で完全に舞い上がった。

 「自分は世界のリーダーの一人、しかも今回はその偉大なるG7のトップ。議長だあああ~~~」。

 この大きな勘違いには瞼がチカチカして来るが……。

 開催国が議長を務めるのは当たり前、特段、岸田某がその能力、手腕を買われた訳ではないのだがなあ~。

 エエ格好をして、世間に「どうだっ!」、とばかり大見えを切り、悦に入りたいのだろうが国民はお見通しだよ、岸田(癌=ガンだ)さん。

 尤も議題の一つがロシアのウクライナ侵攻と言う事もあるが、一方で核被爆地広島の惨状をG7首脳~世界へと発信したいらしい。ところが、核兵器禁止条約の批准はおろか参加すらしていない矛盾、本当に無責任で寝ボケた御仁。

 説得力ゼロだわなあ~。

 

 話が回りくどくなったが、上記状況に鑑み、どうしてもウクライナ・キーウ訪問が自分のために(国家国民は眼中になし)欠かせないと考えている自分勝手には言葉を失う。

 

 米国バイデン爺さんやNATO首脳から見れば「カモがネギや豆腐まで背負って来る」、と大喜びだろう。今後も泥沼の戦いが続く気配が濃厚な状況、戦費負担の援軍はありがたいの一言。NATO皆で寄ってたかって岸田某を持ち上げ、「XXもおだてりゃ木に登る」、状態が目に浮かぶ。

 

 ロシアの横暴は決して許されるものではないが、一方でウクライナ一辺倒で前のめりになる外交姿勢は如何なものか。G7のどの国も自国益を最優先(今でもロシアから天然ガスを購入)している。

 米国バイデンのお先棒担ぎとなって貧乏くじを引かされるような気がしてならないんだが……。

 ロシアとの全面対立、何時の間にか矢面に立たされる展開は国益に大きなマイナスとなるぞォォォ。

 

 合わせて、今の流れで懸念されるのは「武器輸出三原則」の有名無実化だ。戦費の負担だけでなく、様々な理屈をこねくり回し武器等の支援が始まるのではないだろうか。日本国トップとして、今、砲火を潜り、危険を冒してキーウを訪問する意義は見出せない。あるのは自身の射幸心のみだ。

 国益を損ない、国家国民を危険に晒す事態も予測される中、単に自身の功名心だけがこの無謀な計画のモチベーションだ。

 

 今、国民が岸田政権に求めているのは、物価高や、増税不安の国民生活に関する諸問題へ地道に、そして誠実な取り組みだ。自分のための派手なパフォーマンスは不要。

 多くの国民は、岸田(ガンだ)政権に大きな期待はしていないが、せめて国益を損ねたり、国家国民の安全を脅かすような行動は慎んで欲しいと思っている。これが国民大多数の願いだ。

 今回は聞く耳を活用、キーウ訪問断念を望みたい。訪問すれば格好を付けて、大盤振る舞いとなる。日本国民も支援が必要なのは充分理解しているが、支援金だけでなく、人道支援拡充も急務だ

 

 何時までも米国の提灯持ちを喜々として務め、踊らされる事なく、冷静に、前のめりにならぬよう注意が重要だ。

 

           岸田政権への提言

 ロシアと中国にG7でなくG9としてサミットへ入会を勧誘したらどうか。敵対するより仲間内に引き込む努力をしろっ!、と叱責したい。たとえ結果はどうであれ、和平の使者として、その行動は称賛されるだろう。そうなれば、初めて世界のリーダーとして認知されるんだがなあ~。

 

 米国一辺倒のぬるま湯状態からそろそろ脱出、多方面(国)への独自外交を構築すべき時が来てると思うのは私一人か?。