『子猫物語』
幼い時に当時まだベータのビデオデッキが主流だった頃、大好きだった映画です。
それこそテープが擦り切れるくらい何度も見ました。
1986年の映画で製作はフジテレビ。原作・脚本・監督はムツゴロウさんです。
先日これがCATVで番組表に載っていたので、予約録画して見ました。
まずは主人公のチャトランという名前の猫が可愛くて、とても懐かしい思いに浸りました。
当時は茶トラの猫を見つけるたびに
「あ~!チャトランがいる~!」
と大喜びしていたのを微かに思い出します。
しかし…いざいい大人になって見ると、全く違う見方なるものです。
実はとても悲惨な映画だったのです。
まず、生まれたばかりのチャトランが川に落ちて流されます。←母親が救出します。
そして少し成長したチャトランは親友のプー助(パグ)とかくれんぼして、川に浮かんでいた木箱に隠れますが、その木箱が流されてしまいます。
支流から本流へどんどん流されます。
途中、クマに襲われますがプースケが助けに来ます。
クマとパグのガチ対決!頭を押さえ付けられて、ボコボコにされます。
それでもチャトランは流されます。←木箱ごと大きな滝に落ちます。
九死に一生を得たチャトランは、流れ着いた先で足にトゲが刺さります(←とある特殊な方法で足を引きずる演技をさせたという噂アリ)
毒キノコを食べて中毒になりますが、雑草を食べて吐き出します。
九死に一生を得たチャトランは腹が減って仕方がないので、キツネの隠した餌を横取りします。ちょっと食べた後にカラスに強奪されます。
怪我をした子豚を助けて、豚の乳を飲ませてもらいます。
苦労して捕まえた魚をアライグマに強奪されます。クマまで出没。
牧場でプースケと再会。プースケ牛に襲われます。
海辺でカモメに襲われて断崖絶壁から転落。
浜辺に流れ着いて九死に一生を得たチャトランは番小屋で休んでいるところをまたクマに襲われます。
タンスの中に隠れて九死に一生を得たチャトランは、今度はヘビとガチ対決して深い穴に落とされます。
プースケに助けられて九死に一生を得たチャトランは、白い猫と出会い、結婚(?)長い冬を乗り越えて子供も生まれます。
春になってやはり結婚(?)して子供を儲けたプースケの家族とも一緒にハッピーハッピーなエンディング。
過酷すぎでしょ!!!!!
ということで、Wikipediaで調べてみたら、撮影で20匹以上の「チャトラン」が死亡したという記述が…。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E7%8C%AB%E7%89%A9%E8%AA%9E
今から25年前の映画です。もう二度とこんな映画撮れないだろうな~。