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震災の翌日は大学の友人とスノボーに行く予定でしたが、さすがに断念。

でも今週は釣りに行きました。

土曜日は大原港初栄丸から一つテンヤ真鯛の予定でしたが、人数が集まらなかったので出船せず。一緒に行くはずだった、みっしさんと健兄さんもガソリンの調達ができず断念。
うみ猫さんも仕事でダメ。
それで、一人で行くことになりました。

天気予報を見ると土曜日は南西の強風が吹く予報だったので、南房白間津港のシマアジ専門船の海正丸にしました。ここはポイントが岸寄りなのでかなり風が強くても出船するからです。

前日に電話すると※オオカミ女将がいつものハスキーボイスで
「今日は5kgのシマアジと9.2kgのマダイが上がったよ!何?ガソリン?組合のガソリン入れて良いから、来なさいって!今釣れてるんだから来ない方がもったいないよ!」
行くっきゃないです。
※大型のシマアジの別名がオオカミと呼ばれることから

人数は6名でAM5:30出船。

え~っと波は大したことはないので大丈夫だったんですが、爆風スランプで轟沈しました。。。18m/sを記録したそうです。
釣果は、自分はベラしか釣れませんでした。コマセ3ブロックも使って酷いものです。
船中は小型のシマアジが1匹。でも3kgのイシダイを釣った人がいました。
水温が2.5度上がったからだと船長は言ってましたが、まあ釣りができただけでも…。
余談ですが、小シマアジを釣ったのは初心者です。女将の聞き取り調査によると、道具もウェアも無しで来たそうです。着の身着のままにビニールの雨ガッパ。電車で前日から来て、船宿の宿泊所にも泊まらず、出船時間までコンビニで時間を潰して、竿とリールの使い方から習い、寒さに震えながら釣りをし、女将が千倉駅まで送ってもらいなよと言うのも聞かず、殆ど言葉を発することなく歩いて去っていきました。
いや、何も悪いことはしていないし、何も迷惑していないんですが…。
謎の人ということで全員で首を傾げ、彼しかシマアジが釣れなかった現実に溜め息(ノ△T)
しかし、なぜ?しかもわざわざ白間津まで…?
きっと病気のおっかさんのために最後にシマアジを食べさせてやりたいと、乗ったこともない釣り船に乗って時化の海に挑んだ勇者だったんだという妄想で片付けておきましょう。

勇者といえばオオカミ女将。
オロチ兄ぃのブログにも書いてあったのですが、震災当日は白間津港も潮が異常に引いて、大津波の予兆があったそうです。そんな時に船の横から一歩も動かず、喫水線が落ちて傾く船を必死に守り抜いたそうです。もしもの時は船と運命を共にする覚悟で。。。

そんなオオカミ女将は、いつものように昼食のラーメンを作り、饒舌にシマアジ論を語り、元気一杯でしたとさ。

翌日は初栄丸からヒラメなので、千倉から海岸線を大原までドライブがてらゆっくりと走りました。のどかな風景にとても癒されました。
白い砂浜がとても綺麗でした。

しかし、後で気づいたのですが、砂浜はまっ平らでした。デコボコが一切ない、本当に綺麗にまっ平らでした。津波の影響で砂浜が綺麗に馴らされていたんです。ちょっとゾッとした話でした。