ドンドドドンドン♪ヒュルルルル~♪
鳥羽一郎さんの『熊野灘』が到着の合図。
寝台から起き上がると、鳥豆さんが既に着替えを済ませて外に出るところでした。

やばい、出遅れる!

急いで着替えて外に出ると、少し荒れ気味。
波高は1.5mとのこと。釣座は胴の間なのでそれほど気になりません。

急いで仕掛けをセットして準備を済ませ、とにかく最初の投入に間に合うように水中ライトを装着せず右手に天秤、左手に仕掛けを持って構えます。
3本針にエサは上と一番下の針に持参したサバ短と真ん中の針にヒイカです。

AM7:10戦闘開始。

合図と同時に投入成功。水深は覚えていません。
着底して底立ちを取ります。地形は思ったよりなだらか。
それでも小まめに底を取り直しながら根をトレースするように仕掛けを這わせていきます。
まもなく、ククン・・・とアタリらしき反応が出て、ハンドルをクルクルクルうぉりゃあ!!
ガチで合わせを入れて、クラッチを切ります。少しだけ天秤を浮かせると、明らかな重み。3本針の一番上に食っています。気持ち竿を上げて上の鬼をぶら下げたまま追い食いを待ちます。
「アタリがあったら手を上げてくださいね~!何?森さん当たった?ジェスチャー下手だな森さんは~!」忠文船長のイジリが入ります。

しばらく待っていると、ぐぐ~~っと重みが。根掛かりか?
うぉりゃあ!力いっぱい合わせというか引き上げると、ズズン!ズズズン!と引き込みが。
1分くらい待ちましたが、逸る気持ちを抑えきれずに電動リールのスイッチオン。巻き上げ中にもゴゴゴゴゴゴン!という引き込みでリールのスプール止まるので、きつめにしていたはずのドラグをキツキツに締め直します。

上がってきたのは大鬼を含むダブル!!やったあ!!
船中同時か最初の鬼、2匹獲ったど~~~!!

この一連の行程は前回の惨敗から続く師匠鳥豆さんのレクチャーによる予習が功を奏しています。幹事であり、K女史のエスコートに務める鳥豆さんに心配をかけないようにと思って・・・いたことにします。

船は1流し1投入のペースで流し替えをします。

次の投入でも良型の鬼を追加し、気分はモリモリ♪
この時点ではTOPだったみたいです。(序盤の序盤ですが・・・。)
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次の流しは特エサの車海老とアナゴとヒイカを付けて投入しましたが、流しが終わって上げると仕掛けがクシャクシャ。急いで準備しますが、次の投入に間に合いませんでした。アタリが無くて直ぐ回収だったので助かりました。
とび島丸の流し替えのペースは早いです。ピンポイントでつれそうなポイントに流すので、ポイントを通過すると直ぐ回収です。根が続いていてもアタリが無ければ即回収です。

ミズフグらしきやつにハリスを切られたり、岩を釣り上げたりしながら順調に鬼を追加していきます。
隣のbossさんも艫のアンバー長老さんも大鬼を含めて同じくらい順調に追加していきます。タモ取りが忙しい♪
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別種のヒオドシというカサゴも釣れました。せっかくダブルで掛けた鬼を水面でバラシちゃったこともありましたが・・・。
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ミヨシ側では16歳の中乗り君が苦戦している様子ですが、その隣で指導に当たっている副船長は「森さんに負けちゃうよ~。」とか嬉しいおだてを入れてくれます。ま、勝てるわきゃないんですけど。
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船長は釣り客の動きに常に注意を払っていて、時折激しい口調ながら的確なアドバイスを入れてくれます。釣果状況を絶えずアナウンスして、頻繁にイジリを入れて船上を盛り上げてくれます。自分のいる左舷が調子が良かったみたいで、キープ5~7匹目あたりまでTOPタイで進行。(右舷の猛者達は25cmのレギュレーションをクリアしていてもリリースしちゃうので、実質は鳥豆さんや真鯛職人さん、カンパチ先生さんもそれ以上か同じペースだったことでしょう。)
でも船長が「何?森さん6匹?変態だな~、あたりの出し方が変態だな~!」とか言って、変態の森さんにされてしまいました(笑)
他にも「はい、bossさんまだ0匹~♪」(実際は自分と同じペースで釣っている)
「え?釣ってる?そんなに小さい奴ばっかりじゃ淫○だよ淫○!!」(実際は大鬼も釣っている。)
こういうやりとりが面白くてしょうがない。
7匹目からは
「いよ!森名人!」、「どうだ森名人!アタリはあるか!?」
この船長大好きです。すっかりファンです。

もちろん釣りに関しても、水深何メールでアタリが出るとか、追い食いの仕方とか的確な指示を与えてくれます。そんな中で、根際で食わせた鬼はかなりの良型だったはずが、残り30mでバレてしまいました。今回2回目のバラシ。合わせは十分なはず。副船長によると針の大きさが小さいとのこと。
いつものF釣具店には19号までしか置いてなかったのです。サンゴ堂で買っておけば良かった。。。
「森さん嘘ついちゃだめだよ~。」
苦笑い。もしかしたら6.5kgあったかもしれない(大笑)

その後、水中ライトを装着して、下針だけにヒイカを付けてやったら8、9匹目は大鬼と良型をゲット。いずれも下針のヒイカに食ってきたので、追い食いは狙えませんでしたが、底はほとんど切っていないのでヒイカ効果かな?

最後に子鬼を追加してリリース。

PM13:00沖上がり。
真水で手をよく洗って、汚れたウェアを脱ぎ、船室へ。
土肥港到着予定はPM15:30なのでまたぐっすり眠って到着。

『今日の日はさようなら』哀愁漂う音楽で目覚めます。

結果はリリース1匹を含む10匹!!(ツ抜けということにして下さい。)
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船中TOPは副船長の12匹、続いて真鯛職人さんの11匹、そして3番手は自分の9匹(とび島丸ではリリースを釣果と認めません。)
自分は25cmクリアは全部キープしていますので、実際は他の人が3番手だと思います。
師匠鳥豆さんは5匹だそうですが、35cm未満は認めないそうで、ダブルで掛けた2匹の大鬼などは圧巻。←とび島丸HP参照。しかも30cmくらいのトリプルやダブルをオールリリースしたりで、合計8匹のリリース。もはやレジェンドです。しかも隣のK女史のサポートしつつですから、勝ったなんて間違っても口に出来ません。自分にとってとても偉大な師匠です。
忠文船長「鳥豆さんの弟子なら全身真っ赤な服じゃないと駄目じゃない。」
赤いウェアを買わなきゃ(笑)

最後に記念撮影。

$Dフォレさんのおしなべてすべからく釣りブログ

忠文船長の熱い話を聞いてからPM4:00か4:30頃に帰途へ。帰り道もほとんど渋滞せずにスイスイ帰って来れました。

いやあ楽しかった。沖釣りを始めて1番の思い出になりました。
次の機会には限りある資源を守るため、クーラー満タンの欲望を捨てて良型のみをキープでもって帰れるようまた腕を磨いて来よう。そんな気持ちにさせてくれる素晴らしい船宿でした。