皆さまこんにちは。メディカル・エンジェルです。
本日は、の話題は『糖質を減らせば細胞や組織が若返る』についてで御座います。
糖質を減らせば細胞や組織が若返る
細胞内のタンパク質は絶えず分解して新しいタンパク質と入れ替わっています。このタンパク質の若返りに重要な役割を担っているのがオートファジーという現象です。オートファジー(Autophagy)という用語はギリシャ語の「自分」(オート;auto)と「食べる」(ファジー:phagy)を組み合わせた用語で、文字通り「自分を食べる」という意味を持ちます。日本語では「自食作用」と訳されています。オートファジーは細胞内の一部を少しづつ分解する細胞内のリサイクルのようなものです。私たちは食事から1日50~100グラム程度のタンパク質を食べています。
一方、私たちの体内では、1日に200グラム程度の自分のタンパク質をアミノ酸に分解し、それに相当するタンパク質を合成しています。つまり、口から食べているタンパク質より、ずっと多い量の自分のタンパク質を食べているのです。前述のmTORC1という細胞内タンンパク質はオートファジーを抑制します。インスリンはmTORC1を活性化するので、糖質の多い食事はインスリンとmTORC1と介してオートファジーを抑制することになります。オートファジーが抑制されるとがん細胞が発生しやすくなります。これは、細胞内に異常タンパク質や不良ミトコンドリアが蓄積することが引き金になると考えられています。
また、オートファジーの抑制は細胞の老化を促進します。細胞内の掃除ができないからです。インスリンによってmTORC1が活性化されることは体の成長促進や筋肉増強には効果があるのですが、オートファジーの抑制や酸化ストレスの亢進によって細胞の老化とがん化を促進することになります。いろんな成長因子や栄養素(グルコースやアミノ酸など)は成長過程においてはmTORC1の働きによって体が成長し成熟していく上で重要な働きを担っていますが、成熟が済むと、成長ホルモンや成長因子やmTORC1の活性化は細胞や組織の老化を促進する作用になり、さらにがん細胞の発生や増殖や進展を促進することに加担しています。成長を終了した後は、むやみにインスリンシグナル伝達系を活性化しない方ががんの予防と長寿の達成には有利になります。

