デスティニー 【第1章 5話】 | 『デスティニー』 ~運命の物語~ 

『デスティニー』 ~運命の物語~ 

『デスティニー』という小説を書いています。
どうぞ御気軽にご覧下さい♪

2014/12/01
多忙でしたがやっと余裕ができました!
まだ忙しい生活が続きますが
休み休み更新していけたらと思います!
忘れ去られているとは思いますが
またよろしくお願いします♪

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なんか、・・・・ぼおっとする。

んなの、いつものことなんだけど・・・

「・・・・・・・・・・・綾?」

「あ、ん?」

こうして気がつけるのが、この前までの「空想ぼやぼや」とは違うとこだ。

「・・・・あのさ、輝好きなの?」

「は?」

んなこと唐突に言われましても・・・

「ん、どゆこと?」

「いや、ほんとのことちゃんと聞いてなかった、か・・・ら?」

「・・・・・・・・あ、んー・・・・好きではないんだ」

「え!?」

「ま、信じないだろうけど。輝は、私にとってただの特別な友達」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・信じないけど」

「ふーん、信じないならいいけど?後悔しても知らんから」

「・・・・ふーん」

まったく信じてないな、亜衣め。

「・・・・・・さってと、昨日の御礼でもしてきますか」

私は、読んでいた本をぱたりと閉じ、ごとりと机に置いた。

教室の扉から廊下をのぞくと、・・・・・思った通りか・・・。

非常に話しかけやすいメンツでありがたいが、輝がいた。

隣には、話慣れた優斗と拓。

優斗と拓なら、隣にいても話しやすいかな・・・

「・・・あの、輝」

「ん?・・・あ、速水か。めまい平気なの?」

「ん、大丈夫!それより、ありがとうございました」

「だからもういいっつうの!!しつけーな」

「何!?何なんかあったの綾ちゃんとぉ、輝!!」

・・・・やっぱ、輝のまわりにいる人たちは軽く見えるなぁ・・・

「・・・違うんじゃない?綾の好みは裕とかでしょ」

「・・ゆ、優斗!?!?!」

「おお!?そのあわてようは!?」

「知らない癖にうるっさいなぁっ、拓!!」

「うっわぁ痛いとこ突かれたっっ!!!!!」

輝が、ぶっと吹いて肩で笑い転げている。

「え、そこ痛いの?んじゃあ綾、もっと突いてやろうぜ――――」

「ヤメテヤメテヤメテ!!!!!ちょっと輝!!!この人たちドSっぷり半端無いんだけど!!」

輝がもっと笑った。

すると、笑いを抑えながら、

「まあ優斗は俺よりも拓よりもSだからな(笑)」

「なんか背の高いやつらにいじられるのっていい気分じゃねーなぁもう・・・」

拓が呆れたように言う。

「え、綾って何cmなの?」

「16・・2?」

「うっわぁぁぁっ・・・速水お前女かよ!!!!!!」

「女だよ!!牛乳飲みすぎたというかなんというか・・・・」

私がごにょごにょと言い訳する。

「牛乳って関係ないって知らなかったの?綾ちゃん」

「え、知ってるけど私的には牛乳のせいだと思う」

「え、拓も俺も輝も牛乳大嫌いだぞ?」

「知らんがなっ(笑)」

「えーと・・・輝は何㎝なの?」

「171」

・・・・・巨大少年・・・・((巨大少女

「さっすが輝サマ・・・」

「何言ってんだよ拓(笑)」

「優斗は?」

拓がさもうらやましそうに言った。

「168」

「お、ギリ勝ったわ」

「拓は?」

「169」

「あああああこの3人の中で俺が一番チビって!!!!!」

なんか、優斗って完璧主義っぽいな・・・

「でもいいじゃん。まだ速水がいるし」

「え?」

「あ、そうだな。お前が一番チビだなっ!」

「いや別にいいけどさ(笑)私がいなくなったら結局優斗が一番チビなんだよ?」

「またしても痛いとこを突く女だな綾ちゃん・・・」

「なんで拓って『ちゃん』付けなの?(笑)」

「や、接点ないから」

「でもさ、速水のこと『ちゃん』付けで呼ぶのって・・・・いなくね?」

「いないね~・・・うん、後輩くらいかな?」

「で、本題に戻ろう」

「「「?」」」

「綾ちゃん、昨日何があったの」

「え、っとー・・・あ、めまいで倒れて・・・・っと・・・・・・・・・、その・・」

「俺が運んだの」

何故か得意げに言う輝。

「え、すげーな輝!!!こんな重いやつを!!!」

「50キロ行ってるの!?」

「行ってないよっっ!!!これでも行ってません!!」

「まあ速水痩せてるし、行ってるようには見えないけどな」

「いや・・・?まあ一応行ってないってだけで、・・・・」

「てか、運んでるふんいきでよくこ――――――――――――・・・・ならなかったね」

・・・・・・・・・・・・これだからこいつらは・・・

「なるわけないでしょうが」

「イテーとこ突くなよ拓・・・・・」

「え、痛いの!?じゃあもっとえぐろう――――」

「拓だってドSじゃんっ!!!」

「確かに?(笑)」

と、その時。

きーん・・こーん・・・・・


「あ、チャイムなっちまったな」

「なにかと楽しかったわ(笑)じゃあな、速水」

「ああうん、じゃあね」

「じゃな」

「じゃね」

「ばいばい」

・・・正直あいさつをするのもためらったが・・・・

「はぁ・・・。」

なんか疲れたな・・・

でも、あいかわらず冷たい空気の教室に入ったとたん、あの3人と喋っていたあの時間が、無性に恋しくなった。

***

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