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昨日 10月2日 奥能登にお邪魔した

 

結論からいえば 

● 食事 水などの支援さえ 民間の善意支援頼みで足りていない

● 豪雨災害を受けた省庁から被災市町への応援職員の増員は無い

● 人 金 物 國のリソースを奥能登に集中させろ 

あらためて 國に要請する

 

奥能登空港行きの同じ機内で 小泉進次郎議員がいた

9月25日に輪島を訪れた際 住民の方が小泉さんは2度も能登を訪ねてくれた

と感激したようすだったので 直接伝えようとしたが 取り巻きの多さに諦めた

レンタカーで 豪雨の浸水被害があった珠洲市の上戸小学校仮設団地へ向かう

入口に入ると警察の警備が

小泉氏が この後 訪れるのかと聞くと まもなく到着するという

お出迎えのためか 仮設の住民の方々が集まっている

被ってもしかたがないので 予定を変更し 大谷地区へ向かう

大谷地区は以前お邪魔した際にも 道路状況はよくなかったが

さらに悪路になっており いくつかの通行不能の道も

引き返したりしながらも 見覚えのある景色のところに辿り着いた

 

大谷地区は 元旦の地震でも大きな被害を受け

物資が届きにくい大変な状況を住民の努力で乗り越えてきたが

水道の復旧から数か月 またしても 豪雨被害にみまわれた

川沿いに深く土砂に埋もれた家々を見ながら進んでいくと

作業員ではない雰囲気の高齢者が歩いていたので 声をかけてみる

地震で自宅は大規模半壊被害にあったという

最初は避難所で暮らしていたが 水道が通ることになったので

大規模半壊の家に戻り 自宅の一角で暮らしていたが

この豪雨でまた避難所で暮らすことになった

あまり多くを語らなかったが 國に1つだけなんでもやると云われたら

何を云うか と聞くと 水だね

水の出ないあの時に戻ったと思うだけでゾッとする

とにかく水を何とかしてほしい

 

避難所となっている小中学校に到着

利用者の方に話を聞かせていただけますか ? と聞くと

開口一番 「 心折れてます 」

今から頑張って立ち直ろうとしているところに豪雨被害

行政から この先の見通しも全く伝えられず

支援なども 遅く 頼れないことが拍車をかけて

心を折る原因になっているという

水道が駄目になって風呂にも入れないから

住民が井戸を掘って 倒壊寸前の家からユニットバスを引っこ抜いて

住民が風呂を作ったんだよ

 

これを聞き 一瞬 感激した自分がいた

同じ氣持ちになる方が ほとんどかもしれない

國 自治体の動きが遅いなら 自助共助しかない

現状を考えればそう思う部分もあるだろう

しかし そんなスキルを持つ人は圧倒的少数

素晴らしいことだが これは普通ではない

被災したときには 食事はもちろん 

自衛隊などによる入浴支援が即提供されるよう体勢を整えるのが

政治の仕事だ と 思いを強くした

地震災害での大谷焼酎がっう避難所の利用者は 13名まで減っていた

豪雨災害後 現在は32名

一方 在宅避難者は200人ほど という

食事はどうなっているか 別の避難所利用者に聞くと

「お弁当が出ている 最初は断ったらしい 」と

理解できず よく聞いてみると

避難所で寝泊まりする住民にしか弁当を出さない

というので 採択被災している人たちは どうなるんだ と

苦しいのは避難所にいる人だけじゃない 

そんな選別した支援をするなら弁当は要らん

この地区は 自分たちで何とかする という結論になって

それに焦った市が 大谷地区には在宅にも弁当を出すことになったという

 

住民が声をあげて行政と戦った結果 運用が変わったのはよかったが

二重の災害で疲れ切った住民と自治体にそんなことさせんなよ

國が先廻りしてプッシュでいれろ と 怒りが湧いた

今回の豪雨に 國からのプッシュ型支援は行われていない

加えて 県からの市町へのプッシュ支援も行われていない

 

珠洲市の中心にもどり ボランティア活動を行う人々から話を聞いた

 

珠洲市では、9月21、22、23日と、大規模なイベントが予定されていて、 

有名ミュージシャンのコンサート、アスリートが参加する大運動会や、

美味しいものが並ぶマルシェなど楽しい企画が予定されていたが、 

豪雨で中止になった。

そこで、そこに持ち込まれた様々な食材を使った炊きだしが行われたり 

食糧支援が始まったという。 

そこに参加していたライオンズクラブの社長さんなどが 

被災状況を目の当たりにして、急遽全国に呼びかけ、

 水や物資を集めてくれて、倉庫はいっぱいになった、と言う。 

それに加えて、被災された在宅の方々の分まで、

 2週間の手作りの食事提供までしてくださることになった。 

他にも、市とボランティアが一緒になり、 

住民の安否確認も含めたローラー作戦で 

水害被災地区の在宅者を中心に食べ物などの物資を届ける活動となった。 

しかし、このような在宅者への食事提供は、 本日10月3日で終了するらしい。 

あくまで人々の善意で行われている活動で、 

災害救助法などを基にした自治体や国による支援ではないから、 

個人や団体の資金や物資、使える時間がなくなれば終了するのは当然である。

 

 

 

その後もライオンズクラブの方々は飲料水などの支援を 続けてくださってるという。 善意で届けられた水は、珠洲市だけでなく輪島市にも配給され、

出すたびにあっと いう間になくなるという事態。 

その理由の一つは、通水している地域でも蛇口から出る水が濁っていたり、 

匂いがあったりで、生活用水にも使えないからだという。 

子どもにそのような水を触れさせることが怖いという声が出ているほど。 

 

このような状況にあっても

國や県は 飲料水や 生活用水にも責任を持たず

民間の善意でいけてるなら問題ない と 放置を続ける

占拠の準備に忙しく それどころではないのか

人氣者の議員を送り込んで お茶を濁す小手先手法では 誰も救われない

本来ならば 被災してから必要な間は 避難所や在宅も当然

食事などを受け取る権利がある

なぜ こんな初歩的なことさえも行われないのか

 

この豪雨災害で 國が自治体にどのような助言をしてきたかを調べた

9月21日に政府が 石川県に通知した内容は

「炊き出しその他による食品の給与を実施する場合は

 長期化に対応して 管理栄養士当を必要に応じて雇うなどして

 メニューの多様化 適温食の提供 栄養バランスの確保

 高齢者や病弱者に対する配慮等 質の確保について配慮すること 」

 

一見いいことを書いているように見えるが

簡単にいえば お前らが必要だというなら

災害救助法で金は出すから 色々配慮して食事を出せよな という意味

金ならだす(ケチくさい金額)

それ以外は お前らでやるんだからな が 基本

 

元旦に発災してから手が一杯という状況が8か月も続いたうえに豪雨災害

誰が必要としてるのか 

それに対して提供できる体制を組めるか

食事作りに関われる地域の事業者や労働者はいるのか などなど

この様々な調整を誰が引き受けるのか

調整を押し付けられた者が それ以外にも多くのタスクを抱える状況では

とても回らない

そんな場合は 支援は最小限とされる可能性が高い

ならば 自衛隊の炊きだしなどを 自治体の長が要請すれば

大量でも安定的に食事を提供することが可能になる

防衛省に問い合わせてみると

「珠洲市 輪島市における給食支援の要請は無く実施していない 」と回答

どのような判断からそうなったのか 

少なくとも 國はもっと先廻りをすべきではないのか

 

 

 

 

豪雨前と後で、省庁から珠洲・輪島への応援人員(リエゾン)を増やしたか、 

聞いてみると、内閣府防災は4月に珠洲と輪島に各1名残っていたが、 

9月時点ではゼロ人。豪雨を受けてもゼロ人のまま。 

(環境省は4月時点で珠洲3名、輪島3名→9月には珠洲市2名に減、

輪島市3名のままで、豪雨後も増員無し) 

現時点で、珠州・輪島に内閣府防災リエゾンを送る予定はない、と言う。 

他省庁に関しては、6月末をもって現地対策本部が廃止されている等から 

応援職員数については特段把握していない、という。 

そもそもどこの市町にどれだけの応援や専門家が入っているか、 

など6月末以降は知りません、と言う立場らしい。 

縦割りの行政に横串を刺す、

災害の司令塔とも言われるのが内閣府防災だが、

判断する情報もない状態が6月末から続いているとは酷い話だ。

 

地方自治体職員の応援体制は どうなっているのか

総務省に問い合わせると

9月21日の豪雨を受けても 応援職員の増員は 0人

地震の復旧で入ってるボランティアやNPOがいるだろ? 何とかしてもらえよ。

 物資も前のが余ってんじゃねーの的な感覚、態度でやり過ごすのはあり得ない。

今、国が本気にならずに言葉だけのお見舞いを連発するのは、 

多くの人々の「心をへし折るプッシュ型支援」である。 

一刻も早く気づいて欲しい。

 

 

二重の災害で疲弊しきった被災自治体に

現場は悪のための調査や 様々な判断 支援の組み立てなどなど

必要なら云ってこい というスタンス

丸投げにしていることを自覚したほうがいい

心が折れそうになっているのは 住民も職員もだろう

何も云ってこないから大丈夫 ニーズは無い ではまずい

ギリギリで保っている人々のためには

すぐにでも 豪雨前の状態まで戻す必要がある

 

9月25日の輪島訪問から政府に必要な申しれを行なったが、

 大きな観点から、国民の生命財産を守るために、

 人・金・モノを大胆に能登の被災地にプッシュで支援する必要がある。

 あらためて国に求めていく。 

 

災害が毎年起こる日夲で 

現在 二重災害で苦しむ奥能登の人々の姿は

明日のあなた わたしの姿だ

どうか 一緒に國に求めてほしい

 

こんな議論さえも国会で出来ないまま

選挙に突入するなど異常

 

あきらめないからな