喪失という贈り物

           By Matt Kahn

 
 

 

 

わたしが得ることができたすべてのものの中で

最も感謝しているのは 失ったものです

 

スピリチュアル的ないいことだからとか

あるものを手放すことで

より良いものを手に入れるためのスペースができると

想像しているからではありません

 

わたしは それぞれの喪失と

その喪失が より深いレベルの勇気

より大きな人格の層

ほぼ無敵な謙虚さを明らかにする

不可解な能力に感謝しています

 

これらの資質は 

わたしがなくても生きようとする すべてのものの結果として

経験の中で生まれます

 

どんな程度であれ 得ることは悪いことではありませんが

それは わたしたちの魂の進化から注意をそらすかもしれません

 

これは 受けとるべきものが所有し 欲しがり

支配するものになるときに起こります

 

始まる体験は すべて

避けられない結末に向かう航海の始まりに過ぎないのですから

わたしたちは 始まりと終わりを

絶え間なく進化しつづける表現のサイクルの表裏一体として

受けいれることを学びます

 

始まりと終わり 誕生と死を

それぞれの表現のリズムで

行ったり来たりすることを許しながら

手を開いておくことを学ぶと

より深い恵みが幕を開け始めます

 

わたしたちは もはや高みを求めることも

低みを恐れることもなく

すべてを尊重し 受けとめ 味わい 旅することを許します

 

この旅のなかで 魂の叡智と慈しみだけが

時を超えた喜びのなかで 永遠に生きつづけるのです

 

だからこそ わたしが手に入れることができた すべての利益の中で

最も感謝しているのは 損失なのです

 

わたしが これまでに遭遇した すべての喪失

予期せぬ変化 そして死の瞬間に対して

 

いつも わたしの居場所を知っていてくれて ありがとう

 

すべては 愛のために