チャオチャオ~  ♪   あたちの   おともだちぃぃ ~~ わんわん




きのこ  の  正体は   目 に見えない 

一年の  365日ほどを   その姿で  過ごし

一年に  一度   一週間ほど   大変身を  遂げるのん


あたちたちの  よぅ~  知っとぅ~   あの  きのこの山  姿

あれは   胞子( 子孫 )を  残すための  儀式の姿やねんで


その  きのこは  

枯れた樹木や  葉の  養分を  吸いとって  成長する

つまり ・・・・・

その枯れた  樹木や  葉を   分解して 

大地に  戻す役目を  担っとぅ~のん


それが   やがては

生きた樹木を育てる   豊かな土壌を  つくりだす


きのこは   木の子  

きのこの多い森は   豊かな森です



              


最近は   嘘っこのんが   市場を  網羅してもぅて ……

旨い  椎茸を  探すのんに  なんぎしとぅ~よぅぅぅ


スーパーなんかに  並んどる  椎茸は   

菌床栽培だらけになってもぅて   原木が  めっきり姿を消してん

これも  大変な仕事やから  継承者が  おらんのんやろか

菌床栽培は  温度と湿度を管理された  工場で  つくられる

速ければ  一か月くらいで   出荷できる   促成栽培

えのき  なめこ  えりんぎ  しめじ  なんかが  

元々  この栽培方式やんな

けどよけどけど  中国に  これを任せたあたりから

この栽培方式が  日本にも逆輸入されて  一気に ……

見た目も  綺麗しぃぃ  値段も安いぃぃ

でもよでもでも  風味も味も  別物やねん

出汁にも  必須な  干し椎茸も  菌床ものになってもぅたぁ




原木椎茸はなぁ~

里山管理するために  間引かれた   クヌギなんかの木に

椎茸菌を  埋め込むのん

そんでもって  それを  森の中に  置くねん

そしたら  森に見守られて  椎茸菌は  徐々に

植えつけられた  木の中で  広がって繁殖していくぅ~

そんでもって   ようやく   子孫を残すための儀式の姿になって

木から  出てくるのんは    

な な なっ なんとーーっ   2年後になるねんでーーっ ビックリマーク


ここ数年は  何べんも  スーパーに お願いしたんやけど

あかんみたいやわ

売れんもんは  置かない   そりゃそうやんなぁ

並べて陳列したら  大きさも不揃い  値段も高価な

原木椎茸は   買い手の心を  掴まんってことやんなぁ


こんなこと  あんなこと   そんなこと

おともだちぃぃ~にも  知って欲しいねん   


「 いただきます 」  は  その食材の命を いただくこと

それを 育ててくれた  大地  風  雨  太陽

手をかけて育ててくれた人

袋詰めしてくれた人   運んでくれた運転手

いろんな  いろんなものを   

いただきます   やねん

人は  命を購いにしてしか  自らの命を紡げない ……

食べ物は  もやし一本でも   米粒一粒でも  醤油一滴でも


          命  なんやよ