ポリアンナシンドローム(2) | ヒーリングルーム Angel touch

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【より善く生きるためのヒント】
として、
癒しのステップに役立つヒントを綴っていきます。

 

 

いつも当ブログをお読みくださりありがとうございます。

 

今回は前回の話題であった

「ポリアンナシンドローム」についての続きです。

 

 

 

とある方から

「過去のトラウマは解決できますか?」

という質問をいただきました。

 

なぜならば、

「解決できたかのように見えても、また戻ってくるから」

ということでした。

 

 

答えはもちろん「YES(解放できます)」です。

 

でも、

「そのトラウマの本当の原因となっているプロセスにフォーカスし、そこを解放する」

ということが必要になります。

 

これは、トラウマの原因となるショッキングな出来事を掘り返さなければ解決しない、と言っているのではなく、

 

その原因となっている部分の自分の状態や考え、

固定概念を切り替えられるかどうか

 

というところがポイントになります。

 

カウンセリングに行ったり、ヒーリングを受けたとして、

そこに働きかけることができていなければ、

求めているトラウマの解放は起こり得ません。

 

そこを切り替えられないままの場合、

外側に出ている傷だけを修復するような作業になり、

一旦は落ち着いたかに見えてもやがては再び同じ状況が頭を持ち上げてくることになります。

 

 

例えば、

電車に閉じ込められた経験が原因で

「電車に乗れなくなった」というご相談の場合、

 

本当の問題は

「閉じ込められた結果電車に乗れなくなった」

ではありません。

 

「電車に乗れない状態を作り出している」

自分の内面の状態、

なぜそういうことになっているのか、

ということが問題なのです。

 

でも、クライアントさんは

「電車に乗るのが怖いんです。

電車に乗れるようになりたいのです」

と言ってきます。

 

それを受けて、例えばとあるセラピストが

「その恐怖を溶かして解放しましょう」

というイメージワークをしたとします。

 

イメージワークの結果、

その恐怖は溶かされ、目に見えなくなりました。

そしてその方は電車に乗れるようになりました。

 

 

さて、

これでトラウマは解決できたでしょうか?

 

答えは「NO」です。

 

残念ですが、これだけでは解決になっていないのです。

その恐怖は表面化している部分だけのものであり、

 

「その恐怖を生み出してしまう状態、

物事の捉え方、思考パターン」

フォーカスをした取り組みをしていないからです。

 

表面に現れた恐怖を溶かすことができれば、

一旦はその方の状態は落ち着くでしょう。

一旦は電車に乗れるようになったかもしれません。

それももちろん必要なことではあります。

 

でも、実際にはこれだけでは

「トラウマを解決できた」とは言えないのです。

 

やがてはまたその恐怖が頭を持ち上げてきて、

再び乗れなくなる可能性は大きいのです。

電車以外のものに対する恐怖も現れて来るかもしれません。

 

ひとつの表現方法で解決できなかったとしたら、

別の方法で表現することで問題を明らかにしようとするのが、

魂の働きだからです。

 

その結果、最初のご質問のような

「解決できたかのように見えても、また戻ってくるから」

ということが起こってきます。

 

その状態から根本的に離れたいと思うのであれば、

それを繰り返すことだけでは解決しない

ということに気づかなければなりません。

 

解決しようと思って色々やってきたけれどうまくいかない、

という場合の殆どが、

「これが原因だ」と思い込んでいる部分に捕らわれてしまっており、本当の原因を見ることができていません。

 

「原因(本当の問題)はそこではない」

ということに気づいた時、

本当の解決への糸口が見つかります。

 

その視点を持つことができるかどうかが解決の鍵なのです。

 

 

 

(アタシが安眠できないのは本のせいヨ(違))

 

 

 

 

 

大抵の場合、

「前ばかり見てもうまくいかない」のは、

 

「ちゃんと前を向いていないから、

 前向きな態度が足らないから」であり、

 

「だからもっと前を向けるようにすればよいのだ」

と思い込んでいます。

 

しかし、そうではありません。

 

「つまづいた原因を見定めていないから」

うまくいかないのです。

 

前ではなく、まず足元をしっかりと見据えなければなりません。

 

傷をやたらに掘り起こすのではなく、

ただありのままを見つめて、

根本的な要因を見ことさえできれば、

解決策は見つかるはずなのです。

 

前を見るのは、それからなのです。

 

もちろん、そこにはプロセスがありますから、

全てのものを一度に解放できるわけではありません。

 

一度に解放できるものがどれくらいなのかは、

その人の状態や生体の強さ、健康レベルなどが関係してきます。

 

少しずつしか解放できない場合には、

「戻ってきた」と感じるプロセスを繰り返すことはあります。

 

でも、その場合には

「以前よりも軽い出来事で気づき、修正する」

ことができるようになっています。

 

 

ところが、、、

 

「変化する」ことが怖い人は、

「変わる」ということを前向きに捉えることができません。

 

だから「怖い」のです。

何か余計に困ったことが起こるのではないかと、

どこかで思っています。

 

すると、「事実」を見ることが怖くなり、

ポリアンナシンドロームのような状態になります。

 

でも、何か困っていることがあるのであれば、

そこには「何かがある」のです。

 

心の奥底にある、本当の自分自身が叫んでいるのです。

「気がついて欲しい」と。

 

「変わりたい」という自分と、

「変わりたくない、気づきたくない(怖いから)」

という自分の中で、闘い(葛藤)が始まってしまいます。

 

なので、苦しくなり、パニックになり、

電車に乗った時にそれが顕著に現れる、

ということになります。

 

問題なのは「がんばり方」なのです。

いくらがんばっても、方向を間違えていたら、

苦しみから逃れることはできません。

 

でも、「本質的な変化」を恐れている人は、

「がんばらなくても良い方向」で、

ひたすらがんばっている場合があります。

 

それによって

「私はがんばっているのだ、

だから今辛いのは変化の過程での傷みを引き受けているのだ

(だから大丈夫)」

と思い込んで、

自分を本質的な変化の過程に進むことから遠ざけてしまいます。

 

そうやってごまかしている時間が長ければ長いほど、

元に戻すのには時間がかかることになります。

 

 

(迷子じゃないニャ、お花があるから!!)

 

 

 

 

ポリアンナシンドロームの状態に陥っている人は、

「自分はスピリチュアルなことが分かっている、

エネルギーの世界のことが分かっている」

と思い込んでいる人が多いように感じます。

 

「前を向くことがポジティブだ、良いことだ」

という考えのもと、

原因をクリアーにすることをせず、

とにかく前に進もうとします。

 

しかし、

これは実際には原因となっている問題を見つめようとしていない、「後ろ向き」の状態なのです。

 

前を向いているかに見せているのは「フェイク」です。

 

「わかっている」と思いたいが故に、

理解の方向性を違えてしまっているのです。

 

なぜそうなってしまうのでしょうか。

それは本当のことを見るのが怖いからです。

 

なぜ怖いのでしょうか。

「今まで、違う方向ばかり見ていた、

 見るべきものを見てこなかった」という事実を、

認めたくないからです。

 

なぜ認めたくないのでしょうか。

その痛みを引き受けるだけの強さがないからです。

 

でも本当に必要な痛みは、まさにここに気づくことなのです。

 

 

「もう解決したい」と思うのであれば、

今までとは違う「痛み」を引き受ける覚悟が必要になります。

 

でも、その痛みは「気づく」ための痛みなのであって、

自分に与えられている「罰」ではありませんから、

今までの痛みとは違います。

 

ただし、

「痛み」を引き受けるためには、エネルギー(強さ)が必要です。

 

適切なワークをすれば、

痛みを引き受けるために必要なエネルギーを得ていくことができ、

その結果、本当に必要な変化を生み出せるようになります。

 

 

「そろそろ(苦しむのは)終わりにしたい」と思ったら。

 

まずは「本当に必要な変化を起こしたい」と、

心から望んでください。

 

望むことで、その変化を生み出すための第一歩を踏み出すことができるはずです。

 

きっと、何かが起きていくでしょう。

 

自分の世界に望む変化を

自分自身の中に引き起こす勇気を持って下さい。

 

世界を変える方法は、それしかありません。

 

人生は、あっという間に過ぎていきます。

あなたも私も、この世界にいられる時間は、

そんなに長くはありません。

 

余計な苦しみを味わっている暇なんて、ないのですから。

 

 

(イエ~イ)