早く良くなりたい、
早くどうにかしたい、
と焦る場合、
自力と他力のバランスが取れていない
と感じることが多いです。
自力が足らない人、
他力にばかり頼る人もいますし、
逆に自力にばかり固執し、
待つこと、なるように任せることができない人もいます。
どちらにしても、
このような状況の場合、なかなかうまくいきません。
焦りばかりが募ることになります。
自力も他力も、うまく使い、
『待つ』ことも上手になる必要があります。
（ツンとデレのバランスが大事です）
深刻な人、
そう簡単にはいかないくらいの混乱がある人ほど、
『私はどれくらいで良くなりますか？』
と聞いてくる傾向にあります。
もちろん、それだけ辛いわけなので、
気持ちはわかるのですが…、
『とにかく早く問題をなくしてしまいたい』
というような意識が見え隠れしています。
こういう方に
『時間はそれなりにかかりますし、
あなたの取り組み方次第ですよ』
という話をすると、
がっかりされることが多いです（苦笑）
しかし…、
厳しい言い方になりますが、
がっかりしている暇はありません。
なんとかしたいと本当に思うなら、
『やる』と覚悟を決め、
取り組むことと待つことの
両方をうまくやっていかねばなりません。
お料理と同じで、
やるところはやり、
待つところは待たないと、
良い結果を導き出せないのです。
カレーを作るとして、
煮込むところまでは自力で手順通りにやる必要がありますよね。
煮込む段階に来たら、
今度は『おいしくなる』ことを信じて、
火が通るまで待たなければなりません。
待てないとおいしいカレーにはなりません。
ところが、
待てない人は、
最初にカレールーを入れてすぐに仕上げようとしているのと同じ。
まだ野菜も切っていないのに
『カレーが出来上がらない』
『今すぐこのカレーを食べたい』
と言っているようなものなのです。
野菜を切るのはめんどくさいからやりたくない、
肉を炒めるのもやりたくない、
と言ってキッチンで棒立ちしているのであれば、
いくら「早くカレーが欲しい」と言ったところで、
カレーが出来上がることはありませんよね。
時間を省いて適当にやって作ったとしても、
もちろんカレーは満足いくものにはなりません。
良い結果が欲しいなら（おいしいカレーが欲しいなら）
やるべきことはやって、適切な時間を待たねばなりません。
（待ちたくニャイ）
『どうにかしてください』
という、
他力に任せるマインドでは、
良くなることはありません。
どこまでを期待しているのか
何をどう良くしたいのかにもよりますが、
他人事では、
良くなる方向には進みません。
多くの方が言っている『良くなる』と、
私が言っている『良くなる』とは意味が違います。
私は、
表面的に痛みや辛いところが目に見えなくなれば良いということではなく、
『問題を作り出さなくてよい状態に根本的に移行する』
ことを促しているのです。
表面的に痛みが消えたとしても、
とある問題が消えたかに見えても、
根本的な状態が変わらなければ別のところに出したり、
同じようなことをまた引き起こすだけだからです。
当然ですが、
取り組むことをせず、
話もちゃんと聞かないのに、
要求だけはしてくる、
そんな状態の方は良くなりませんし、
その方が満足いく状況にも進みません。
レメディは魔法の粒ではないので、
摂っているだけで勝手に問題がなくなって人生がバラ色に変わった、
なんていうことにはなりません。
私はむやみに期待させるようなことは言わないので、
物足りないと感じる方もいるようですが、
ヒーリングにせよ代替医療にせよ、
依存するものではないのです。
何度もお話している通り、
『助けになる』だけだからです。
希望や期待を持つことは大事ですが、
外側に頼ることに重きを置くような方には特に、
『それでは良くなりません』と、
伝えなければなりません。
（それで嫌われたとしても、それはもう仕方がありません）
（え？自分でエサ取らないといけないの？？）
本当の問題は精神面であるにもかかわらず、
鼻水が、とか頭痛が、と言って、
そこが良くなれば私の問題は解決する、
（だからそれを止めるものをください）
というのであれば、
病院で薬をもらえば良いと思います。
しかし、
その頭痛は、
あなたの歪んだ思考やこだわり、
フラストレーションからもたらされたのだとしたら、
たとえ薬でそれが消えたかに見えても、解決はしません。
それを根本から良くしようとするならば、
良くなるかどうかは取り組む姿勢に依存する。
当然ながら、
混乱が深まっているならその分だけ、時間はかかります。
今までの人生で染み付いたパターン（思考や行動）を
変えなければならないからです。
何十年もそのパターンをやってきたのであれば、
一朝一夕で変われるものではありません。
当然ですよね。
やれるだけのことはやり、
あとは時間に任せ、
変化のプロセスを見守ることが必要不可欠になります。
自分の世界は自分が作り上げたものであり、
良くするのも悪くするのも自分であるということを受け入れて、
覚悟を決めて取り組んだ方は、
上手に『待つ』ことができるようになります。
その結果として、
良くなっていること、
変化していることを実感できるようになりますし、
自分にも本来その力が備わっていた
ことを理解できるようになりますよ。
ぜひ、「覚悟」を決めて取り組んでみてください。
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【過去記事】
ヘルスケアコラム
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ヒーリングコラム
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