桜が見れずに逝ってしまいました | 看護師だって癌になる!! angelsmegurinのブログ

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2022年8月、子宮頸がんステージⅢ-C2の宣告を受けた現役看護師の闘病日記です。
それ以外にリウマチ、間質性肺炎、慢性腎臓病とも闘っています

 

 

こんにちは

 

 

 

 

少しブログから遠ざかっていました

 

 

 

 

この数日関わっていた患者さんのことを書きます

 

今、闘病されている人にとっては

 

読むとかなりショックなこともあるかもしれません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週の月曜に退院してきた私より若い末期の患者さん

 

余命はかなり厳しいものでしたが

 

せめて桜が咲くまではなんとか生きてほしいと

 

1日に何度も夜中も朝方も呼ばれて訪問していましたが

 

昨日永眠されました

 

 

 

私とは

 

身内でもなく友達でもなくただ同じ時期に

 

同じ病院で癌と告知され

 

このたび患者と看護師としてご縁が持てたので

 

余計に思い入れが強くなんとか穏やかな日が少しでも長く

 

送れるように援助しようと思っていたんですが

 

壮絶な半年を闘い抜いて逝ってしまいました

 

 

 

癌と告知されてから

 

半年近く病院に入院しており、今年のお正月も病院で過ごし

 

やっとこれからはご家族との時間が持てると思っていたのに

 

あまりにも病気の進行が早く

 

退院した翌日にはもう起きられなくなり

 

その翌日は呼吸困難になり

 

昨日の朝からもう辛い思いはさせたくないとのことで

 

眠ってもらいましたが

 

その数時間後には呼吸が止まりました

 

 

 

たまたま点滴の更新のための訪問中で主治医もいました

 

呼吸の変化を感じ取り

 

ご家族を全て呼んで

 

ベッド柵を外し、ベッド周りを囲んでもらい

 

みんなで看取れたことだけがよかったかなと

 

 

 

 

 

これから子供さんたちの成長も見たかっただろうし

 

ご主人との時間も大切にしたかっただろうし

 

半年前までは全くわからなかった癌

 

 

 

かなりの希少癌のため治療も全く太刀打ちできず

 

皮膚を破って「俺はここにいるぞ」と主張してきているようで

 

人間の弱さも垣間見た感じです

(聞いたことのない病名で個人の特定になりそうなので伏せておきます)

 

 

 

医療は進んでいるとはいえ

 

まだまだ治せない病気もいっぱいあって

 

無力さも感じ取ってしまったり

 

 

 

 

この数日は自分の家にいるよりは

 

その患者さんのお家にいる時間の方が長かったぐらいでした

 

何もできずに右往左往されてるご家族にこれから色々と教えて

 

少しずつ介護をしていただこうと思っていたのに

 

本当に早すぎました 

 

 

 

 

 

でも、彼女の「どうしても家に帰りたかった思い」を

 

ご家族が受け入れてくれ

 

そしてあっという間でしたが

 

彼女の最後の願いは叶ったのかなあと

 

そこだけが救いです

 

 

 

いつか私もあちらの世界に行く時が必ずきます

 

癌であってもなくても関係なく

 

その時がいつ来るのかなんて誰もわからないけど

 

やっぱり1日1分1秒と

 

大切にして生きていかなければなあと

 

改めて感じました

 

 

 

 

どうか安らかに眠ってほしいと切に願います

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合掌