昨日の続でございます。
フランス料理イタリア料理と和食等の文化の違いです。
その背景にあるのが多種一様性、一種多様性の文化なんですけれど。
イタリアの通常の食事の場合、プリモピアット、セコンドピアットと順に2皿食べます。
プリモピアットになるのがパスタ、リゾット、スープ等。
セコンドピアットはメインディシュで、肉や魚、場合によっては野菜です。
この2皿を食べるのに、1対のフォークナイフを使い通す事はなく、皿数に合わせてフォークナイフも変えます。
一般的にパスタはフォークだけで食べるので、その日の食事が例えばフェットチーネと鳥のローストならば、フォーク2本とナイフ1本が必要になります。
高級レストランでは、最初に前菜が出たり、メインディシュが魚と肉の2皿出たりするコース料理がありますが、その都度新しい物に変えます。
もっと細かく言うと、魚を食べる時のフォークナイフ、肉を食べる時の物、デザートの時の物、微妙に大きさが違います。
それらは魚を食べる為だけに作られた物であり、肉を食べる為だけに作られた物であります。
スープの時は液体専用の物、つまりスプーンを使います。この法則から言えば、カレーライスはフォークを使う事になります。
これは調理器具についても同じで、フランスのレストランの厨房には、様々な形、大きさの鍋が並んでいます。
包丁にしても、大小何種類もの牛刀、筋引き、骨すき、生ハムを切る為の物、舌平目専用、ジャガイモのシャトー剥き専用等々数え切れません。
多種類ありますが、それぞれが一つの目的で作られているのは、フォークナイフにしてます調理器具にしても同じで、多種一様性文化です。
さて、和食ですが、通常の私たちの食事では最初から最後まで同じ箸を使います。
途中で変える事はありません。
箸は使いこなすまでにある程度の時間がかかりますが、訓練を積み重ねた人は、この2本の棒を使って器用に食べています。
ただし、ステーキ等を切る事は物理的に出来ません。
さらに、麺を食べ事は出来ますが、パスタなんかを巻きつける行為はマナー違反です。
和食厨房にも調理器具が数多くがあります。しかし、種類から言えばフランス料理の比ではありません。
だから劣ってる訳ではありません。
汎用性の高い道具を持ち、一つの道具をより多くの作業に対応させる事が出来る、それが一種多様性文化と思います。
では、何故にイタリア料理はフォークナイフ使って食べたほうがいいのでしょうか。
それは次回、フォークナイフ、箸のそれぞれの特徴とその違いでで書きます。
です。