『 愛流‥ 』






戸惑うユースケの声‥






その声にそっと首を振る‥






『 愛流じゃないの‥ 』






『 えっ‥? 』






ホントはね‥






ホントの名前はね‥






『 本当は‥「愛」って名前なんだ‥ 』






あまりに自分に不似合いだと想って‥






ずっと隠していた名前‥






自分には縁がないって‥






ずっと忘れようとしてた名前‥






誰にも呼んでもらえなくって‥






いらないって想った名前‥






雨の中‥






流した名前‥






ユースケには‥






呼んで欲しい‥






素直な自分でいいと言ってくれるユースケには‥






私の心に灯りを灯してくれた‥






たったひとりの人だから‥






『 いい名前だな‥ 』






ユースケが優しく微笑む‥






顔をあげ‥






そっと‥






目を閉じる‥






ダメだと言うように一瞬身を引くようにするユースケを‥






その腕を‥引き止める‥






ユースケの鼓動が早くなるのが伝わる‥






つられるように‥






私の鼓動も早くなる‥






ふたりの鼓動が重なる中で‥






恐る恐るユースケの手が頬に触れる‥






思わずピクッてなる私に‥






ユースケの唇が‥






遠慮がちに触れ‥る‥






愛してる‥






生まれて初めてそう想ったあなただから‥






ユースケ‥






魔法をかけて‥






本当に‥ 本当の私に戻る魔法‥






強くいられる魔法‥






優しく微笑む魔法‥






もう‥ お酒や男で夜を誤魔化さないですむ魔法‥






自分を見つめていける魔法‥






ユースケ‥






一度きりでいいから‥






特別な魔法を‥






愛のままでいられるように‥















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