前回、第九章ラストにて――
いきなり盛霊淵に抱きかかえられてしまった宣璣。
このまま…。
禁断の恋が始まるわけはなく。
←当たり前だ。
どっちだよ(笑)
子の刻前に術者は射殺されたはず――
ああ、それなのに。
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稲妻が落ちてきて、異控局本部ビルの中にある大きな木に直撃した。火の玉が轟音とともに落ちて、火災警報が鳴り響く。床にいた歓迎用の金龍は驚いて壁際に逃げ込み、大きなトカゲのように壁に張り付いてじっとしていた。
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
異控局の壁に現れた…
血のように濃い文字
祭文
その不気味さにざわめく異控局。
役に立たない(←おいっ)王博士が、周りから「危険だ」と注意されながらもふらふらと窓に近づき、肖征に向かってかすれた声でいう…。
「印だよ、肖主任。陰沈祭は成功したんだ! 呪術師は千人の生贄で伝説の『魔神』を呼び出した。魔神は契約を果たさなければならない。自由になるためには、彼に千人の命を返さなければならない。この祭文を見ることができる人は、皆殺しの対象なんだ!」
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
アニメでは触れられていなかったけれども――
(ほんの触りで終わってしまうので仕方がないのだけれども)
実はそうなのだ
(ΦωΦ)フフフ…
異控局全体がターゲットな故に
意外と視点が戻るのは早かった(笑)
(時々、まるまる一話ぐらい二人が出てこないんじゃないかと思う時があるんだよ…)
陰沈祭文で埋まった盛霊淵の袖に覆われていた宣璣…。
残念ながら…。
アニメでは陛下に支えられることはなかったが
Ω\ζ°)チーン
いくらドラマよりゆるいアニメとは言え、そんな場面が入った日には【お蔵入り】になるのかもしれん(笑)
原作では…。
宣璣はしっかりと陛下に支えられたまま、無数の思いが心をよぎる(笑)
- 何故、陰沈祭は成功したのか?
- あの口ひげの男は本当は術者ではなかったのか?
本当の術者ならば、契約が成立する前に召喚した「魔神」と接触することは好まないはずで、あの口ひげの男は、そもそも最初に赤淵大渓谷で盛霊淵に会っている!
- 鏡花水月蝶に感染した男の子は何故、自分の日記帳に助けを求めるメッセージを書いたのか?
日記は自分だけが見るものじゃないのか。あんなものに書いて、どうやって助けを求めるんだ?
誰かが彼らをだんだんとミスリードしている!
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
そう――
口ひげの男こそが最後の生贄だった。
そして…。
傍観していた「魔神」も自分たちが誘導されていることを知っていたのだろうことに気づく宣璣。
たいそう悔しいことだろう(ΦωΦ)フフフ…
まだ彼は陛下の腕の中だぞ。
宣璣が気づく過程は、アニメでもそのまま再現されている。
- 最後の生贄が死ぬ時点で、確実に現場にいて、目標に近距離で接触していた人物
- その人の特能は、自分が作った脚本を人に演じさせることができる
アニメと違う点は…。
その人物は、宣璣の指示を仰がずに勝手に「旅行者」たちの移送について行ったことなのだ
←アニメでは、平倩如が「班長の指示で」と言っていた。
自分というリーダーについてきたはずの善後科の三人。
平倩如は「逃げろ」と言われたにもかかわらず、健気に近くで待機していた。
(未だ姿は見えないが)羅翠翠も階下で控えているらしい。
勝手に移送について行った上に、出かける前に新しい上司に挨拶もしなかった…
畢、春、生!
…テディベアカールのお姉さま…
盛霊淵は宣璣をしっかりと支えて、彼の眉間を軽く叩いた。
「かわいそうなやつだ。今日は許してやろう。小妖、私の邪魔はするな」
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
ああ…
離れないで
←おいおい
それまで――
- 力尽き
- 立ち上がれず
- 人に頼る未成年の独りぼっちの小妖
…を演じていた宣璣が動いた!
画像引用元:©bilibili
「それはおそらく……」
(中略)
宣璣の眉間に、紋様のような鮮やかな赤い線が現れた。彼は低い声で言った。
「適切ではない」
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
まるで腐った木を砕くように、祭文で覆われた盛霊淵の袖を貫く重剣――。
腐った木!?
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
確かにその袖は、
植物から作っている幻影だが…
よくも陛下の袖を愚弄したな
宣璣の重剣に押し付けられ、休憩室の割れた床ごと階下へと落ちる盛霊淵。
ちなみに、階下は「診療ホール」となっている。
やっとアニメの場所と重なったようだ(笑)
「南明守火人の第三十六代族長だ。人間界に迷い込んだ小妖の赤ちゃんじゃない」
宣璣は下押しの力で重剣を二寸ほど前に迫らせた。火の光がほとんど盛霊淵の顔に届く。彼は悪戯っぽく笑った。
「チームメイトが頼りにならないから、俺はいつも用心深くなる。兵は詭道を用いるのが当然だろ、先輩」
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
原作を最後まで読んでからここに戻って来て、今頃気がついたけど…。
この二人――
出会いの時から「騙し合い」してたんだね
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
アニメではあっという間に流れて行ったので、何が起きていたのかの詳細はわからないかと思うのだけれども…。
大雪のせいで録画できなかった、アニメの第三話部分…。
YouTubeの予告編やらなにやらから破片を拾ってきた(笑)
ざ・根性
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「チリッ」という音がした。その重剣はなんと盛霊淵の水火にも耐える両手に軽いやけどを負わせた。
盛霊淵の顔の静かな温和さが割れて、陰気な本性が現れた。「生意気な!」
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
アニメでも言っていた「生意気な!」の前に、陛下は何と軽いやけどをしていたのだ!
意外と原作通りで驚く、【獣の頭の咆哮】とか。
陰沈祭が成就した今、唯一の打開策は、召喚した魔神を直接倒すこと。
手加減なしの二人の戦いに水を差したのは――
残念ながら、出演の機会を逃した(笑)、宣璣の左手にある、普段は見えない指輪だった。
突然現れ、宣璣が認識する前に宝石が爆発し、飛び散った無数の破片が二人の手に傷をつける。
…へえ…そうだったんだ
一瞬二人は、一人は立ち、一人はひざまずいて、どちらも口を開かなかった。二人の間に隠された、そして逆らえない繋がりを感じる。
これは……何だ?
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
(跪いてる方が、宣璣よ)
宣璣をじっと見つめたまま、背後の窓から消える盛霊淵。
意外と出口には律儀な陛下とか
生まれてからずっと人を騙してきた(らしい)宣璣。
今回は自分の「聖物」にやられて呆然とする。
アニメではそのまま忘れ去られた彼、登場
「きゅん」という声とともに、薬受け取り口の割れたガラスの後ろから顔を出す羅翠翠。
「魔神」が去ったことを確認し、やっと四つん這いで出てくる。
←どこまで、ヘタレか
今の彼は四肢に緑色のつる植物がぶら下がっていて、ポストモダン風の盆栽のように小走りでやってきて、宣璣を起こした。
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
…老羅に抱き起されるようになっちゃあ…おしまいではなかろうか。
意外とまだ、跪いていた宣璣なのだった
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
力尽きてるんだ、許してくれ
そんな老羅を掴んで、数回荒い息を吐く宣璣。
…。
……。
…喘いでる!?
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
←違うから
いいから、話を進めろってな。
「彼らの安置点はどこだ? 具体的な位置をナビしてくれ、早く!」
「え? ……ああ」
老羅は慌てて携帯電話を取り出して、ナビゲーションアプリで安置点の位置を調べた。
「では、すぐに車を手配しましょうか?」
「間に合わない」
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
アニメで…。
宣璣が「空中に何か書いていなくなった」と言われていたかと思うのだけれども…。
(直近で第三話を観ていないので、うろ覚え)
原作ではもう少し、付け足しがある。
まだ炎の翼は出さない宣璣――
羅翠翠のスマホのナビゲーション上のルートを半空中に「掴み」、重剣で空中に素早く何かを描く。
次の瞬間、彼(羅翠翠)は宣璣に連れ出されていた。周りには数え切れないほどの街区が速く通り過ぎて行く。老羅は必死に宣璣の腕を掴んで、スマホのナビゲーションが早送りのテープのような音を出しているのを聞いた。彼は火の玉に包まれて転がっていて、恐怖で頭が真っ白になって、叫ぶことさえ忘れた。
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
【火球】となっているので、翼は出してないと思うんだけど…。
その辺のニュアンスはよくわからない
Ω\ζ°)チーン
非ネイティブの限界(笑)
到着後、目をひんむいてまた、気を失う羅翠翠…。
連れてくる意味があったのだろうか?
おそらくは、彼のスマホが必要だったのだろう
何かにつけて、気を失う羅翠翠…。
ふと思い出す…。
『陳情令』の聶懐桑
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
『魔道祖師』では、決してない
この辺はまるっと全て、アニメでは省略されている。
火の玉を見て、慌てて厳戒態勢に入る安置点の外勤たち。
火の中から出てきたのは、片手に重剣、もう片手に老羅を提げた男だった(笑)
はっ!?
これはもしや…
【一花一剣】
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
注)老羅はナチュラル植物系の特能である
「総局善後科の責任者だ」
宣璣は火花を払って、老羅と自分の職員証を一緒に現場の責任者に投げた。
「畢春生はどこだ?」
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
何気に、職員証と老羅を一緒に投げてた宣璣にウケる。
その様が安易に想像できるとか
さっきまで小李とそこに座っていたはずの畢春生は、いつの間にか姿を消していた。
宣璣の手から弾かれたコインが、火の環に変わり、地面を転がっていく。
彼は「畢春生を逮捕しろ」と一言だけ言って、すぐに追いかけていった。
priest『烈火澆愁』第10章より翻訳引用
画像引用元:©bilibili
たやすく「人魔の誘惑」に負けないようにな、宣璣。