私が気にしすぎなのかもしれないけれど…。
中国作品には、やたらと【梨】がでてくるような気がするの。
【ファースト・梨】が龔俊の『盛勢』だったせいで、余計に気になるのかもしれない。
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あの頃――
「ソレ系作品」では、特別な意味があるとかないとか、議論が交わされたこともあったわね(笑)
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『たまほね』のこちらは、解明する気は全くない
いきなり、なんで【梨】の話なんかしてるんだ?
…とお思いの方もいるかもしれない。
だがしかし。
アニメ『烈火澆愁』を何周もしている人なら、すぐに気がついてくれるだろう。
「ああ、あそこね」と。
画像引用元:©bilibili
妖族との戦いで戦果をあげ、帰還している途中の第七話で――
道端の婆婆から、「梨を持って行って」と渡される陛下が…。
「兀族の若族長の好物だ」とかなんとか言うところよ。
(字幕がないので、うろ覚えの台詞説明で申し訳ないけど)
多分だけど…。
この場面、原作にないのよ
【遡洄】に囚われてる辺りには、ってことよ。
なんでわざわざ、梨を出してきたのかな…。
匂わせなのかな…。
…と、ずっと思ってて。
原作中盤辺りの宣璣なら、この阿洛津にとてつもない嫉妬のまなざしを向けているに違いない。
原作を読むためにcopilotくんにお願いすると、漢字がそのように出てくることが多いのだ。
一人で笑っている。
…で。
原作を読み進めていたら、なんと――
出てきたさ、梨!
Σ(・ω・ノ)ノ!
ど・びっくり
巫人族の大聖院にある梨の木にはまた果実がなり、この季節は特に日差しが豊かで、大聖は果実がきっと甘いと言っていた。天魔剣はずっとそれに目をつけていたが、盛霊淵は十五、六歳で、自分はもう大人だと自覚しており、落ち着いて行動し、あの子供たちのように未熟な果実を見てよだれを垂らすことはしたくなかった。しかし、彼がためらっている間に、阿洛津が先に行って、良いものを全部摘んでしまった。それに腹を立てた天魔剣は、阿洛津の小さな辮髪を剃って禿げ頭にしてやりたいと思った。
『烈火澆愁』第六十九章より翻訳引用
この頃の天魔剣はまだまだほんのお子ちゃまで、ずっと陛下の中におさまっているのだけれども…。
梨が欲しい欲しいと陛下にダダをこねてこねてこねてこねて…こねまくった挙句。
結局根負けした陛下が木に登るものの、そこへ巫人族の女の子が来て、せっかく摘んだ梨をあげざるを得なくなるのだ。
梨ひとつで大騒ぎ
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
あの子を妃にするとしても、先に約束したのは自分なんだから、自分にくれなきゃダメだ的な言い分を恥ずかしげもなく発揮できる天魔剣に脱帽する(笑)
←ちなみに陛下は「妃」の部分で激しく否定している
そしてこの梨事件の直後、少年陛下と天魔剣はとんでもないものを見てしまったりもするのだ。
おう…。
やっぱり【梨】は
そういうものなのだろうか?
◉_◉
彼らが洞窟で
遭遇したものとは!?
しかもその名は寒潭洞(笑)
【あ…頭が…】
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思わず思い出した
リアル魔王
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
ああ…。
『蒼蘭訣』の原作も読まなくちゃなのよ。
阿洛津ってさ…
敵役で出てくるので仕方がないのだけれども…
ちょっと可哀想よね
出てくるとイラっとするけどね
自分を抑える強さを持っていたらきっと、天魔剣といいライバルになっていただろうに(笑)
この先、阿洛津をメインに書くことなどないと思われるので…。
軽く、原作の形容を載せておこうかと思うけど…。
その人は背が高くはなく、体格は細く、喉のところもほとんど膨らんでいないので、少し雌雄不明の少年っぽい雰囲気がある。長い髪を細い編み込みにして、後ろで束ねていた。顔立ちは美しい。左半分の顔にはお化けのような仮面をつけている。仮面はにこやかに笑っているが、人もにこやかに笑っていた。ぶどうのような目は大きくて魅力的で、一つだけ見えているが、黒と白がはっきりしていて、とても好感が持てる。
『烈火澆愁』第二十六章より翻訳引用
いや…。
宣璣:「……」
彼は突然疲れを感じた。なぜなら、彼は一人で部署の平均顔値を引き上げることになったからだ。とても疲れた。
『烈火澆愁』第三章より翻訳引用
原作でもそこにこだわっている(笑)
ああ…。
阿洛津の話だった
なんだか最初から最後まで、しつこさ全開のちょっと頭が働いてない系な感じだった彼…。
(可哀想とか言いながら、一切褒めてないところが私だとか)
実は私…。
『烈火澆愁』全十二話の中でも上位に入る印象的な台詞が、ここにあるの。
なにせ字幕がないので、原作から引っ張ってきたけど…。
彼はぼんやりと盛霊淵を見つめ、突然笑った。巫人語で言う。
「霊淵兄さん、実はあなたも同じだろう?」
盛霊淵の目はまったく動かなかった。
阿洛津は静かに言った。「だから、陰沈祭文があなたを呼び覚ましたんでしょう? 実はあなたも私と同じなんだ。あなたの一生、楽しい日はあったのか……」
彼の言葉が終わらないうちに、人は乾いた泥のように、黒い線に沿って割れてしまった。そして、宣璣の陣法とともに、一瞬にして灰になった。
『烈火澆愁』第四十二章より翻訳引用
「あなたの一生、一日でも楽しい日はあった?」
吹替だとそんな感じの台詞だったかしらん。
この一言だけで
阿洛津を許せる
(ΦωΦ)フフフ…
私の許しなど要らんってか
私思うに…。
腕だけじゃなくて、左脚でしっかり陛下を支えてるっぽい宣璣の姿勢に萌える(笑)
…。
……。
…え?
なんだかんだ言って、最終的には、阿洛津のことなど眼中にはなくなるのよ
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ