宝石赤 今日も来てくださり、ありがとうございます♪ 宝石赤

クリスタル・イニシエイト 花井 音葉です。




これ、上演前の野外映画場の様子です。
始まる30分前でしたので、まだ席があります。


ボン大学の建物の中、コの字形のところに
場所を作ってくれて、

例年、こうして夏の宵、一週間ほど映画の夕べとなります。


上演されるのは、白黒映画、音なしの昔のものが
ほとんどです。

無声映画ですね。


私たちが行ったのは、お天気がとてもよかった夕べ、
上演も日本の古い映画でした。


その日の上映は、『瀧の白糸』。

主演が入り江たか子さん、
監督さんが溝口健二さん、
原作 泉鏡花さんという、古典です。


1933年ということですから・・・
もう。。。、かな~り古い映画です。シラー


上演中、画面には役者さんの場面と、
セリフが書かれた場面、交互に出るような形で、
しかもそのセリフも、すごく古い感じなんですよね。


そんな、今の日本の私たちからしても、
かなり「別世界」とも感じるものを描いているわけですが、


さて、ドイツ人にはどのように映ったのかな・・・と
興味もありましたが、

それでも、席を中座して帰る人もあまりいなくて、
フツーに観ていましたね。


夫、「途中まで話の筋が今ひとつ
わからなかったけれど、少し経ってからは理解できたよ。
すごく良いとも思わないけれど、まあまあだったね。」
だそうです。(笑)


英語での翻訳が画面に出ていたのですが、

私も「あれでは、細部までは理解できないかも」
などと思いながら、日本語の字幕?は
もっと親切な感じでしたので、楽しめました♪


内容はね、ま、純愛ものというのでしょうか、

旅芸人の女性が、ある男性に恋して
けなげに尽くす、その心模様といったものでしょうか。


あ、長々と書いてしまいましたが、


ドイツという、違う文化の国で、

こうして日本のずいぶん古い、日本人でさえも
その存在を知らないような、そんな映画が上演されて、

限られた理解の中で、固い椅子にすわりながら(笑)

100分もの映画、じっと観ている人たちがいる。


若い学生さんと、初老の方も混じり、
いろんな方がいらしていました。


こうして彼らが持つ「日本」という国のイメージは、
ある意味、生ものの日本からはかけ離れているかもしれませんが、


まあ、それでも、こんな旅芸人とか一座とか
その風景を通して、彼らなりの「日本」が、
形成されるのでしょうね、一部だとしても。。。


こういう、いい意味の好奇心を持って、
自分たち以外の世界にも開いてゆこうという意思というのか、

それはやはり素敵なことだなって思いました♪ラブラブ


ドイツという海外に暮らしながら、

私はこうして、日本文化とも再び出会ったり、

二つの、違う文化を突き合わせたり、
自分にとってのいい塩梅で統合したり、

知らずいろんなことを、内なる世界ではしながら、
小さな情報レベルから、私の今の世界を創り続けています。


その世界からは、両方の、ある意味、
いいなと思う点、そうでない点、どちらも見えてきます。


現在の、とても変容の波が高くて波
常に変化、変動しているとき、

なんだか落ち着きが悪くて(笑)、安定感というものが
なかなか持ちにくいときですけれど、


私が二つの文化の中で日々感じていること、

その揺れがより大きいところと、
突き合わせる面にて、やはり普遍なこともより見えてくる、
それがあって、

文化でも、その個性のそれぞれを眺めることにより、
関わりにて、より自分というものも見えてきますし、


そのしっかり眺めてゆくということを通して、

大きな変化の中にあっても、

変わらず大切なこと☆

大事にしたいこと☆



それを改めて感じ取る機会となります。



そして、私の回りに特に日本びいきの人が多いとか
日本好きな人が多いというわけではないですが、

イタリア人の友人は
いつも興味深い、日本の文化についてのアレコレを
シェアしてくれます。

日本人の私に、日本文化を逆輸入してくれるような(笑)
そんな感じです。ニコニコ


先日はなんと「もちつき器」。
「それある?」って聞かれました。


私 「昔、両親の家にあったよ~。笑」


お料理レベルとかそういう話題ももちろんありますが、


その友人からは、光琳の絵の本を見せてもらったり、

英語で聞く、源氏物語を教えてもらったり。(笑)


あるいは、自由が丘の落ち着く瀟洒なカフェの動画を
教えてもらったり・・・


ここドイツに居ながら感じるニホンは、
また独特のものがあります♪音譜


グリコの


一粒で二度おいしい

じゃないですが、


私にとっては原風景の日本のアレコレを、

ちょっと違う角度から、改めて楽しんでみたりする機会も
ここドイツであったりするのです。




花井 音葉
わたしのブログに来てくださって、ありがとうございます。
愛と光をお贈りします☆
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Angelic Bloom 音譜