ルーシーダットンの歴史
ルーシーダットンは、タイの伝統医学の一種であり、約2500年前から伝わる自己整体法です。タイでは、ブッダの主治医を長く務め、晩年はタイに移住したシヴァカ師が開発したものとされています。また、ラーマ1世(在位:1782年〜1809年)が収集・まとめを行なった、ルーシーダットンの古典から、全てのポーズを再現したと言われています。
ルーシーダットンの特徴
ルーシーダットンは、自分1人でも行えるという点で、中国の太極拳やインドのヨガと比較されがちですが、タイの伝統医学の1つです。現在、日本では「タイ式ヨガ」とも呼ばれていますが、本来、ルーシーが、座禅や瞑想などの修行で疲労した自己の身体を、元の状態に戻すために、ルーシーダットンを行なったとされているため、修行や瞑想を目的としたヨガとは異なるものなのです。
ルーシーダットンの効果↓
1.血液の循環をよくする
ルーシーダットンは呼吸法が特徴的です。5秒かけて、鼻から息を吸いながらポーズを取り、そのまま3秒間、呼吸を止めます。そして、ゆっくりと5秒かけて口から息を吐き出しながらポーズを解きます。一旦呼吸を止めることで、自然に身体に力が入り、血管が収縮します。そして息を吐き出しながら体を解すことで、止まっていた血液が体内の血管に一気に勢いよく流れ込むのです。
2.リンパの流れを正常にし、むくみが取れる
タイの伝統医療では、血管やリンパ管が集まっている部分に、SENという72000本のエネルギーのラインが流れているとされています。そして、ルーシーダットンのポーズでは、SENを刺激することで、リンパの流れをよくすることができるのです。当然、リンパの流れがよくなれば、むくみの改善にも繋がります。
3.身体の歪みを矯正でき、ダイエットにも効果的
ルーシーダットンのポーズをとることで、身体の歪みを矯正することができます。まさに、自分でできる整体です。骨や内臓の位置を、本来あるべきところに戻すことで、整った身体で生活できるので、自然と新陳代謝を上げることができます。新陳代謝が上がるということは、脂肪の付きにくい身体になるということで、つまり、ダイエットにも効果的と言えるのです。
4.自律神経を整えて、リラックスできる
ルーシーダットンは、身体的に良い効果をもたらすだけではありません。精神面でも、リラックスすることができるのです。規則正しい呼吸法で、ルーシーダットンのポーズをとることで、自律神経を整えることができます。交感神経の高ぶりを抑え、副交感神経の動きを活発にできるのです。副交感神経とは、精神を安定させる神経です。つまり、心を穏やかにし、リラックスすることができるのです。