あまり年を取らない”健幸華齢”とは?AGEも避ける!認知症予防は睡眠、運動とバリバリ集中し仕事! | angel_green888☆blog

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高齢者があまり年を取らない生き方”健幸華齢”とは?勉強になります♪

”健幸華齢”とは、身体が健康であるだけでなく、精神面においても生き生きとして『幸せな気持ちで華やかに齢を重ねる』ことを表すそう。

また、食べ物で言えば、「AGE、焦げたたんぱく質、糖がたんぱく質にくっつく、Advanced Glycation End Products、終末糖化産物」が老化の原因で大きいそう(↓)

→こんがりした焼き色のついているもの、揚げ物、オーブン料理、加工品はAGEが多い、という大まかな特徴があるそうです。唐揚げ、ホットケーキ等は絶対NGです!

 

また、認治症の予防は、脳の細胞と細胞の隙間にたまった老廃物を洗い流すのが大切で、睡眠と脳に使ってバリバリ集中(仕事など)するのがいいみたいです!運動もいいそう。おそらく水分もたくさん飲んだ方が洗い流すのにいい気がします♪

 

10年で2、3歳しか老けない高齢者は何が違うの? 老年科学者がすすめる「健幸華齢(けんこうかれい)」とは

  人生100年時代、自立した生活を長く送るためには、要介護状態になるのを避ける、できるだけ遅らせることが重要です。そのひとつのカギは、立ち上がる時や転倒の防止に必要な「筋力」にあります。本連載では、年齢を重ねた親と子が一緒に考え、取り組んでいきたい「シニアの筋トレ」についてお届けしていきます。
 4回目は、齢(よわい)を重ねても若々しく生き生きと人生を楽しんでいる人たちの【健康長寿の秘訣】に迫ります。 
 寿命が延びて、いまや100歳以上の高齢者は全国で9万人以上います。そのため、たとえ何かしらの病気があったとしても、高齢期を健やかに活動的に過ごし、元気長寿を達成することが社会的な課題となっています。世界的に目を向けると、高齢期の生き方のモデルとして「豊かに老いる」ことを意味する「サクセスフルエイジング」という言葉が広がっているようです。 
■年をとっても「総合的な健康度」は若く保てる
 健康でいられる期間の長い高齢者の多くは、元気長寿の高齢者「アクティブシニア」として、運動やスポーツ活動を含む日常生活を積極的に楽しんでいます。世の中には、90歳、100歳を超えてもゴルフやボウリング、ウォーキングなど趣味のスポーツを満喫しながら、活動的な人生を送っているアクティブシニアがいます。スポーツ医学の第一人者、筑波大学名誉教授の田中喜代次氏の研究結果によれば、そんな元気な高齢者の場合、10歳年をとっても、「活力年齢」は2、3歳しか増えないそうです。
 「活力年齢」とは、動脈硬化や生活習慣病の促進に関わる、血圧・中性脂肪・コレステロール・腹囲・ヘマトクリット(血液中に赤血球が占める割合)・骨強度に加えて、心肺機能(持久力)・動きの素早さ(敏捷性)・バランス感覚(平衡性)などのデータを元にして算出される、総合的な健康度指標です(主成分分析による成人女性の活力年齢の推定.体育学研究,田中喜代次ほか、1990)。
  第3回で紹介した「体力年齢」は、体力測定結果から算出される指標で、運動能力が高いほど低くなるものです。この体力の水準に、さらに健康度に関わる身体データを合わせて算出されるものが「活力年齢」です。活力年齢が暦年齢(実際の年齢)よりも10歳程度若い場合、その人は健康・体力指標のバランスが良い(血圧や血液検査結果が良好で、体力が標準または高い)ことが示されます。運動習慣のある人では、活力年齢が暦年齢よりも12歳ほど若くなるという研究結果も報告されているそうです。 
  田中教授は、サクセスフルエイジングを発展させて「健幸華齢(けんこうかれい)」という言葉を提唱しています。 「健幸華齢とは、身体が健康であるだけでなく、精神面においても生き生きとして『幸せな気持ちで華やかに齢を重ねる』ことを表します。高齢者の一人ひとりが、食べられる喜び、仲間とともに運動・スポーツを楽しめる喜びに溢れ、日々の生活を満喫しながら、積極的に健幸華齢に取り組み、アクティブに生きてほしいと思います」(田中教授) では、健幸華齢を達成するためには、どんなことをしたら良いのでしょうか? 
■高齢期の「余生の質」を保持しよう
  お勧めしたいのは、スマートに(賢く、知的に)生きる・老いる、「スマートライフ」の実践です。スマートライフには複数の要素がありますが、それらを通じて高齢期の「ELQ(End of Life Quality: 余生の質)」を保持することができます。 
  まず初めは、「スマートエクササイズ」です。これは各自が日々の楽しみ
・習慣として主体的に取り組んでほしい、一連の「運動」です。
 食事の献立を主食+主菜+副菜(1)+副菜(2)で組み立てるのと同様に、
 週当たりのエクササイズも自分の目的、好み、体調、ライフスタイルなどに合わせて、以下の「コーディネーション系」「レジスタンス系」「ストレッチ系」「有酸素系」の四つのカテゴリーのエクササイズから種類と量をバランス良く選んで組み合わせていきましょう。
 【4つのスマートエクササイズ】
 <1>コーディネーション系:これは動きの巧みさ、バランス感覚などを保持・向上させる運動です。回数に制限はありません。ヨガや太極拳、ラジオ体操、ダンス、卓球などがお勧めです。日常生活では、料理や楽器演奏、囲碁・将棋などが含まれます。 
<2>レジスタンス系:筋肉、筋持久力の保持・強化につながる運動です。少しきついと感じる程度の強度で、1セット8~12回を2~4セット、週2~3日程度おこないましょう。スクワットなどの自体重をかけた筋肉トレーニングやダンベル体操、マシントレーニング、ボールエクササイズなどが良いでしょう。日常生活でも、布団干しや階段昇降、イスの立ち座りなどをおこなうと良いですね。
 <3>ストレッチ系:柔軟性や関節可動域を保持・向上させる運動です。「心地良い張り」を感じる程度の強度で、反動をつけずにゆっくりとおこないましょう。筋群あたり1回15~60秒、全身で10分程度、毎日おこないます。ストレッチ運動、深呼吸、マッサージなどがこれに含まれます。日常動作では、身体拭きや靴下履きなどの動作が相当します。 
<4>有酸素系:これは全身持久力を保持・向上させることができる運動です。ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、自転車こぎなどがあります。「ややきつい」と感じる程度の強度で、1回10分以上、1日合計30分以上、週5日以上行うと良いでしょう。日常生活では、散歩や買い物、旅行など、歩く動作の運動です。
 
 以上のような「スマートエクササイズ」による運動の習慣化は、総合体力の維持、向上に役立つのみならず、精神面で「身体が動く喜び」「動ける幸せ」が感じられ、脳神経系の認知機能にも良い影響を与えます。 
 
      図 スマートエクササイズ(包括的健康運動プログラム) 
 食事は毎日バランス良く、運動は1週間でバランス良く。 そして、運動と同じくらい重要なのが「栄養」です。食が細くなり、消化吸収力が低下しやすい高齢期に陥りがちな「低栄養状態」を防止するために、「スマートダイエット」を実践しましょう。糖質と脂質を控えめにすることを原則としながら、栄養バランスの取れた食事法です。 乳製品、卵、肉、魚、大豆製品、野菜、海藻類、キノコ類、果物、米穀類、油脂、砂糖など、いろいろな素材をバランス良く取ることを心がけましょう。
 標準的な日本食や地中海食のメニューを取り入れるのがおすすめです。地中海食は、食物繊維やビタミンが豊富な野菜、ナッツや果物、全粒粉など未精製の穀類、乳製品、魚介類をバランス良く取ることができる食事です。低飽和脂肪酸のオリーブオイルをほぼ毎日摂取し、肉類を控えて魚介類を多く摂取することで、健康寿命の延伸に効果があるといわれます。
 ■主治医に相談して、定期的に飲んでいる薬を見直す
 そのほか、高齢者の場合、普段自身が飲んでいる薬による影響を考えた「スマート服薬」を意識することも大切です。例えば糖尿病の薬の副作用で低血糖になり転倒・昏睡を起こしたり、睡眠薬の副作用により認知機能の低下をきたしたりすることがないように気をつけましょう。自己判断で服薬を中止することは危険ですので、飲んでいる薬の定期的な見直しを、年齢や体格、筋肉量を考慮しながら、主治医に相談すると良いでしょう。
  さらに、認知機能を賦活させるために、「スマート脳トレ」も組み合わせると良いでしょう。教養を問うようなクイズを解くのではなく、記憶・学習・感情など脳のさまざまな機能を賦活(活性化)させることが大切です。楽しみながら頭(脳)を日常生活の中で積極的に働かせて、知的活動を促進しましょう。 
 健幸華齢を実現するには、
(1)運動・フィットネス、
(2)食事・栄養、
(3)服薬管理と、精神的な強さである
(4)メンタルタフネス
の4大要素が重要になります。
 加齢に伴って起きる生理的老化現象を素直に受け入れ、不必要に思い悩まず、気丈に生き延びるメンタル力を身につけましょう。 
提供:筑波大学名誉教授 田中喜代次先生 
 特別なことを実践するのではなく、日々の生活の過ごし方がうまくなることで健康力が高まります。アクティブシニアになるための初めの一歩として、スマートライフを継続して送れるように、まず心のスイッチを入れることから始めていきましょう。
 (取材・文/坂井由美) 【取材した専門家】 筑波大学名誉教授 田中喜代次先生
 
 
 
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第1章 人はなぜ老化するのか ー老化の意味とメカニズム
第2章 老化物質AGEの正体
第3章 老化の原因「AGE」を抑える食習慣のルール
第4章 AGEを抑える生活習慣のルール
第5章 よりよく年をとるための秘訣 ー健康情報に振り回されないために

老化の原因は、体内に「AGE」(終末糖化産物)という物質がたまってしまうこと。
健康的でよりよい老後を送るためには、食べ物に含まれるAGEの摂取を抑え、また体内で生成されるAGEを抑え込むことが大切。
AGEの研究をライフワークとし、その分野で世界第1位の研究者に認定された著者が、AGEを抑えて元気に長生きするための生活習慣を説く。

 
 
 
「AGE」(終末糖化産物)
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

老化物質AGEとは? 過剰な糖化が原因 その仕組みとリスク

 

  生きていく上で欠かせないだけでなく、日々の生活に幸福感や喜びをもたらしてくれる食事。健康を維持し、加齢に伴う影響をなるべく少なくするためにどのような食事をすればいいのでしょうか。昭和大学医学部の山岸昌一教授(糖尿病・代謝・内分泌内科学部門)のお話を2回にわたって紹介します。
老化を引き起こす二大原因
 ★酸化と糖化がたんぱく質の劣化を引き起こす
 目が見えにくくなる、耳が聞こえにくくなるなど加齢に伴う老化現象はさまざまありますが、体内では何が起きているのでしょうか。「さまざまな臓器や細胞の土台となり、生体反応なども担っているたんぱく質が、年齢とともに劣化していきます。それが老化だと言えます」と昭和大学医学部の山岸昌一教授(糖尿病・代謝・内分泌内科学部門)は説明します。 山岸教授によると、たんぱく質の劣化を引き起こす二大原因は「酸化」と「糖化」です。 呼吸で体内に取りこまれた酸素の一部は、より反応しやすい活性酸素になります。活性酸素はホルモンの作用などに必須の物質ですが、過剰にできると、たんぱく質やコレステロールなどの体内の物質を酸化し、損傷します。たんぱく質が酸化されると、たんぱく質の構成成分であるアミノ酸から水素や電子が奪われ、たんぱく質が正常に働かなくなります。 
★AGEは劣化したたんぱく質のなれの果て
 糖化は、糖がたんぱく質とくっつく現象です。糖とたんぱく質が結合した当初は、たんぱく質は元の状態に戻ることができますが、周囲に糖がたくさんあると結合した状態が長く続き、糖化反応が進み、たんぱく質が変性し、形も変わって元には戻れなくなり、「AGE(Advanced Glycation End Products、終末糖化産物)」という物質になります。山岸教授は「AGEはいわば、劣化したたんぱく質のなれの果て、という状態です」と表現します。 たんぱく質の酸化や糖化が老化につながる理由について、山岸教授は次のように解説します。「一つは、皮膚や筋肉など含めた身体を形作る、さまざまな生体反応を起こすといった、たんぱく質のもつ本来の働きが損なわれるからです。もう一つは、劣化したたんぱく質を排除しようとする免疫細胞により、炎症反応が起こるからです。感染症にかかった時に病原体を攻撃するような激しい炎症反応ではありませんが、長期間、くすぶるように続く炎症反応、慢性炎症を引き起こします。慢性炎症は、糖尿病や動脈硬化など、加齢に伴って増えてくるさまざまな病気の原因になると考えられています」 
★糖尿病になるリスク2.74倍、心血管疾患3.25倍、死亡5.10倍 
 老化との関係で、とくに最近、注目されているのが糖化したたんぱく質、AGEです。AGEは年齢とともに体内に蓄積してきます。ただし、AGEの体内の量には大きな個人差があります。 オランダのグロニゲン大学の研究チームが住民7万2880人について約4年間追跡した調査では、体内のAGEの量が多い人ほど糖尿病や、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中などの心血管疾患の起こる頻度が高く、死亡するリスクも高いことがわかりました。年齢だけを調整して統計解析すると、AGEは糖尿病になるリスクを2.74倍、心血管疾患になるリスクを3.25倍、死亡するリスクを5.10倍高くしていました。年齢に加え肥満度などさまざまな要因を調整して統計解析すると、AGEは、糖尿病リスクを1.26倍、心血管疾患リスクを1.33倍、死亡リスクを1.96倍高くしていました。 
★活性酸素が増えて動脈硬化が進む 
 なぜ、体内のAGE量が多いと、糖尿病や心血管疾患、死亡のリスクが高まるのでしょうか。AGEが多いと糖尿病になりやすい理由は、山岸教授によると二つあるそうです。「第一は、AGEが多いと、活性酸素ができやすくなり、活性酸素により、膵臓(すいぞう)にある、糖の代謝に欠かせないホルモン、インスリンを産生する細胞が傷つくため、糖尿病が発症しやすくなります。もう一つの理由は、AGEが多いと、筋肉や脂肪細胞におけるインスリンの作用が弱まりうまく働かなくなるからです」(山岸教授) 山岸教授によると、心血管疾患が増えるのもやはりAGEが多いと活性酸素が増えることと関係しています。活性酸素により、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が変性します。すると免疫細胞「マクロファージ」がやってきて分解します。その過程で、プラーク(粥腫〈じゅくしゅ〉、アテローム)と呼ばれる、脂質などを含んだ非常にもろい塊ができ、血管内皮の内側にたまります。たくさんたまると血管が狭くなり、血の流れが悪くなって狭心症などの原因となります。このような状態を「アテローム性動脈硬化」と呼びます。 プラークが破裂すると、血管が破れて出血した際と似た状態になるため、止血作用を持つ血液細胞の1種「血小板」が集まってきて止血させる物質を出すため、血の塊「血栓」ができてしまいます。血栓により血流が止まったり、血栓が他の部位に流れてそこで血流を止めてしまったりすると、脳梗塞や心筋梗塞が起こります。 
 
★健康寿命を短くするような疾患のほとんどの発症リスクが高まる 
 山岸教授は、AGEと死亡リスクの関係についてこう話します。 「糖尿病や心血管疾患以外にも、色々な病気のリスクが高まります。たとえばコラーゲンがAGE化すると、血管のしなやかさが失われて高血圧が発症したり、骨がもろくなって骨折しやすくなったりします」 「また、我々の研究で、AGEは酸素の不足しているところでできやすいことがわかっていますが、がんの中心部は血管が無く、酸素が足りない状態になっているのでAGEができやすい。AGEには血管新生を促す働きがあり、がんの中に血管が延びてくる、つまり転移しやすくなります。このように、AGEが多いと健康寿命を短くするような疾患のほとんどの発症リスクが高まったり、症状が悪化したりするため、死亡するリスクも高まるのです」 AGEは体内でも作られますし、食事や喫煙によって外からも取り込まれます。山岸教授によると、体内のAGEのおおよそ3分の1が体外由来、3分の2は体内で作られたものだそうです。 糖とたんぱく質が結びつくことでAGEが発生します。我々の皮膚にも筋肉にもあらゆるところにたんぱく質があり、AGEはあらゆるたんぱく質で作られます。「皮膚のコラーゲンがAGE化すると、弾力性が無くなり、シワやたるみの原因になります」と山岸教授は言います。 
★いったんたまると排出に長い時間かかる
 また、食品の中にもAGEが入っていますし、たばこの中にもAGEが入っています。AGEは加熱によって生じるので、調理している最中にも発生します。 「いったん体内にたまったAGEは、多少は分解されて尿から排出されますが、非常に長い時間がかかります。たとえば、毎日タバコを約8年間20本吸っていた人が禁煙し、AGEの量が喫煙前に戻るのには15年かかることが、約3000人を調べてわかりました。ですので、なるべくAGEをためないような生活を送るのが望ましい。そうすることで、老化のスピードを遅らせ、健康寿命を長くすることができると言えます」と山岸教授は強調します。
 
 
 

老化物質AGEをためない食生活 食材は? 調理法は?

  食生活編の後編は、前回紹介した、たんぱく質が糖化により変性して発生する、老化を促進する物質「AGE(終末糖化産物)」を体内にためないためにはどのような食生活を送ればいいのかを紹介します。昭和大学医学部の山岸昌一教授(糖尿病・代謝・内分泌内科学部門)に聞きました。
 AGEをためない食べ方
★血糖値の急な上昇を防ごう 
 「AGEは体内で発生し、さらに食品や喫煙によって体外からも取り込まれます。AGEをためないためには、体内での発生を抑え、体外からなるべく取り込まないようにするのが基本です」と山岸教授は言います。 体内での発生を抑えるにはどうしたらいいでしょうか。
山岸教授は「体内でAGEが発生しやすいのは、糖がたくさんある状態、高血糖の状態です。ですから、高血糖にならないようにすることで、体内でのAGE発生を抑えることができます。糖尿病の人はまず、治療や生活習慣によって血糖値をきちんとコントロールして下さい。糖尿病ではない人は、食後、血糖値が急に上がらないような食べ方をして下さい」 
 血糖値の急な上昇を防ぐには、ゆっくり食べ、早食いしないことです。そして野菜から先に食べ、主食を後回しにする。そうすることで、血糖値の上がり方もゆっくりになります。 
★GI値とGL値を参考にしよう
 また、食後に血糖値がどれぐらい上がるのかを示す数値「GI(Glycemic Index)値(グリセミック指数)」や、「GL(Glycemic Load)値(グリセミック負荷)も参考になります。 GI値は、炭水化物が50グラム含まれる食品を食べた2時間後までの血糖値の上昇を、基準食(50グラムのブドウ糖)を100として相対的に示した数値です。100に近いほど、食後、血糖値が上がりやすいと言えます。同じ量の炭水化物を食べても、その食品に食物繊維などが多く含まれていれば、血糖値の上がり方は緩やかになります。 GI値はすべての食品が炭水化物50グラム単位で表されているため、注意が必要です。たとえば白米もニンジンも、いずれも高GI値食品とされていますが、ご飯1杯には炭水化物が約40グラム含まれるのに対して、ニンジン1本に含まれる炭水化物は約10グラムです。そのため、この二つは同じ高GI値食品ですが、食後の血糖値に与える影響は、圧倒的にニンジンの方が小さいことになります。一食でニンジンを4本食べる人はそうはいないからです。そこで各食品に含まれる炭水化物の量を考慮し、1回の食事で食べる量で計算したのがGL値です。GL値が20以上は食後に血糖値が上がりやすい高GL食品、11~19は中程度、10以下は血糖値の上がりにくい低GL食品とみなされています。 
★食物繊維が多く含まれる食品を
 白米や精白した小麦で作ったパンよりも、玄米や全粒粉で作ったパンの方が食物繊維が多く含まれるためGL値は低くなります。炭水化物の含有量が少なく、食物繊維が多い野菜や果物は低GL食品です。 さまざまな食品のGL値やGI値は、米国の栄養学の専門誌「The American Journal of Clinical Nutrition」に掲載された英語の論文に詳しく載っています。たとえば、白米ひとつとっても、上にいろいろなものを載せた場合が紹介されています。おかかご飯のGL値は40、卵ご飯は26、納豆ご飯は24だそうです。
★バランスよく食べるのが大前提
 糖分を気にし過ぎて、炭水化物をまったくとらない、というのは危険です。「炭水化物は生きていく上で必要な栄養素の一つです。極端に減らすのは健康に害を及ぼす可能性があります。炭水化物もたんぱく質も脂肪も、ビタミン類も、バランスよく食べるのが老化のスピードを抑える食生活の大前提です」と山岸教授は注意喚起します。 
AGEをためない調理法
★食材・調理法によって異なるAGE含有量
 AGE含有量も、食品によって異なります。AGEは、たんぱく質が糖によって変性を受けたものなので、全般的にはたんぱく質や脂質の含有量が多い肉類や魚介類の方が、穀物や野菜よりもAGEの量が多い傾向があります。また、ベーコンやソーセージなどの加工品にはAGEが多く含まれます。 食材にもともと含まれるAGEの量だけでなく、「AGEは、調理や加工の過程でどんどん作られるので、調理法にも気を配って下さい」と山岸教授は指摘します。 
★煮る、ゆでる、蒸すがオススメ
 AGEは高温で発生しやすいという特徴があります。とくに、メイラード反応と呼ばれる、肉などにこんがりと褐色の色がつく反応で、多くのAGEが生成されます。ですので、魚の場合は、火を加えない刺し身が一番、AGEが低いということになります。 肉の場合、同じ鶏肉でも、低温調理した鶏ハムや水炊きにした場合に比べ、焼き鳥や、焼き目をつけたソテー、唐揚げにした場合では、AGEの含有量が5~10倍増えます。牛肉も、しゃぶしゃぶと、ステーキやローストビーフで食べる場合では、AGEが大きく変わります。 山岸教授は、「AGEの発生が少ない調理法は、煮る、ゆでる、蒸すといった水を使った調理法です」と言います。 水は沸点が100度で、それ以上は高温になりません。ですから、180度や220度といった高温になる揚げ物や、フライパンやオーブンで焼くよりも、AGEの発生量が少なくなります。また、山岸教授によると、調理中に、食材のたんぱく質と糖の間に水分が入り込んだり、食材中の脂肪や糖が抜けたりするため、AGEができにくくなります。一方、脂質は、AGEの形成を促進させます。 
★下ごしらえに酢やレモンを 
 また、下ごしらえに酢やレモンを使うと、AGEの合成を減らすことができます。酸性の状態では、糖とたんぱく質の結合が起こりにくいからです。…
 AGEをためない食材
★ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜を 肉料理などの付け合わせとして一緒に食べる
 ・・・
★かむ、切る……大根おろしの裏技も 
★キノコや海藻、ネバネバ食品も効果期待 …
 山岸教授は、「こんがりした焼き色のついているもの、揚げ物、オーブン料理、加工品はAGEが多い、という大まかな特徴を把握して、多そうなものを続けて食べない、つけ合わせや下ごしらえを工夫するよう心がければいいと思います」と話します。…
 
 
 
 
 

米を抜くことにはメリットとデメリットがある…老けない最強の主食ベスト8と老ける主食ワースト3

「老けない主食」
  玄米
 発芽玄米
 ライ麦パン
 ベーグル
 パスタ
 蕎麦

「老ける主食ワースト3」
ワースト1位 コーンフレーク
ワースト2位 うどん
ワースト3位 そうめん・ひやむぎ
 
 
 

アルツハイマー病の予防は結局これに尽きる…脳の老廃物を手っ取り早く洗い流すための科学的な対策

2023年下半期(7月~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。健康部門の第2位は――。(初公開日:2023年10月10日)
  厚労省は9月下旬、アルツハイマー病の進行を緩やかにする効果を証明したとされる新薬の製造販売を承認した。そもそもこの病にかかりにくくするにはどうしたらいいのか。脳神経科学者でお茶の水大学助教の毛内拡さんが最新の脳科学の研究結果を紹介する――。 
※本稿は、中尾篤典・毛内拡(著)、ナゾロジー(協力)『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました。』(秀和システム)の一部を再編集したものです。 
若者はなぜアルツハイマーになりにくい? 
 脳も細胞からできている臓器なので、活動した後には老廃物が生じます。老廃物には様々なものがありますが、その一種がアミロイドβやタウと呼ばれているタンパク質です。これらのタンパク質が脳組織に異常に蓄積することと、認知症の間には関連があります。
  アルツハイマー病の患者の脳には、これらのタンパク質が異常に蓄積しており、いわゆる老人斑と呼ばれる脳のシミを形成しています。その結果、海馬や大脳皮質がダメージを受けると、いわゆるアルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)になり、記憶や空間認知をはじめとした認知障害が生じるのです。 近年、このアミロイドβを標的とした抗体医薬品が、アルツハイマーの特効薬かと注目を集めていますが、アミロイドβの異常蓄積は、原因ではなく単なる結果に過ぎないという説もあり未だ統一的な見解は得られていません
  これらのタンパク質は決して、年寄りの脳だけで作られるわけではなく、若い脳でも作られています。 ではどうして若い人は認知症になりにくいのでしょうか。 
脳の細胞と細胞の隙間にたまった老廃物を洗い流す
 その答えは、脳の自浄作用にあるといいます。脳の中では、脳脊髄液という液体が血液から作られ、1日に4~5回入れ替わるペースで頭蓋骨の下をゆっくりと循環しています。2012年に米国のロチェスター大学で行われた研究によると、どうやらこの脳脊髄液が脳組織の内部に浸透し、細胞と細胞の隙間にたまった老廃物を洗い流す仕組みがあるらしいことがわかりました。 その後の研究では、この脳の洗浄が深い睡眠中に生じることや体内時計と連動していることなどが次々と報告されています。 
 さらに、2016年米国のMITで行われた研究では、1秒間に40回点滅する光を見せることで、脳の老廃物の除去を促進し、アルツハイマー病モデルマウスにおいて認知機能の改善が見られることが示されました。その後の研究では、光だけでなく、音の刺激やその組み合わせにも効果があることが報告されています。 脳は、神経細胞の電気的な活動によって情報をやり取りしていますが、その集団的な活動は、脳波として記録されます。この脳波の波の性質(振動数)を調べることで、寝ているか、リラックスしているか、集中しているかなどの体の状態がわかります。1秒間に40回という振動数は、ガンマ波と呼ばれる脳波で、動物が集中して何かを行ったりする認知機能に関わっているとされています。 一方、アルツハイマー病の患者では、このガンマ波が少なくなっている傾向があり、これが認知機能が低下することと関連があるのではないかと考えられているのです。 1秒間に40回の光や音刺激を行うことで、脳の電気活動がそれに「同調」を起こし、その結果、認知機能が改善したのではないかと考えられています。このような技術は、簡易に行えるため、人間への応用への期待が高まっています。しかし、2023年には、40回の光や音刺激を行ってもアルツハイマー病は改善しなかったという反証論文も出ており、脳科学の中で最もホットな話題となっています。 
睡眠に加え、運動でも脳の中の水の流れが良くなる
 一方、点滅する光でなくても単に視覚刺激を行うことで、脳の老廃物を洗い流せる可能性があるということを示した研究結果が、アメリカのボストン大学の研究により示されています。 この研究では、チェッカーボードの模様を16秒間提示し、その後16秒間真っ暗にするという視覚刺激を1時間にわたり繰り返し行いました。その結果、脳脊髄液の流入が増加したというのです。これは、視覚刺激を繰り返して維持することで脳血流が増加したためだと考えられています。 さらに実は、睡眠だけでなく運動によっても脳の中の水の流れが良くなるという話もあります。
 とにかく働くときは働いて、思いっきり寝る、メリハリ。脳の健康の秘訣(ひけつ)はこれに尽きるのかもしれませんね。 
 ---------- 中尾 篤典(なかお・あつのり) 医師、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科救命救急・災害医学講座教授 1967年京都府生まれ。岡山大学医学部卒業。ピッツバーグ大学移植外科(客員研究員)、兵庫医科大学教授などを経て、2016年より現職。著書に『こんなにも面白い医学の世界 からだのトリビア教えます』『こんなにも面白い医学の世界 からだのトリビア教えますPart2』(共に羊土社)がある。 
---------- ---------- 毛内 拡(もうない・ひろむ) 脳神経科学者、お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系助教 1984年、北海道函館市生まれ。2008年、東京薬科大学生命科学部卒業、2013年、東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、理化学研究所脳科学総合研究センター研究員などを経て2018年より現職。同大にて生体組織機能学研究室を主宰。専門は、神経生理学、生物物理学。著書に、第37回講談社科学出版賞受賞作『脳を司る「脳」』(講談社)、『面白くて眠れなくなる脳科学』(PHP 研究所)、『脳研究者の脳の中』(ワニブックス)などがある。 ----------
 
 
 
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頑張って生きたら、もっと長生きできるかも?

老化抑える脳細胞特定、マウス実験で寿命延長も成功…5年以内に人への応用目指す

 老化を抑える働きを持つ脳内の神経細胞をマウス実験で特定したと、米ワシントン大の今井眞一郎卓越教授(老化学)らの研究チームが発表した。この神経細胞を操作して老化を遅らせ、寿命を延ばすことにも成功しており、5年以内に人での臨床応用を目指すという。
論文は米科学誌「セル・メタボリズム」に掲載された。 
 チームは、哺乳類の視床下部にある「Ppp1r17神経細胞」に注目した。遺伝子操作でこの神経細胞の働きを強化したところ、何も操作しなかったマウスより寿命が7~8%延びた。運動量も通常の1・5~2倍に増加したという。 [PR] この神経細胞は脂肪細胞を刺激し、老化を抑える働きがある「 eNAMPTイーナムピーティー 」という酵素を分泌させる。加齢とともにこの神経細胞の働きが衰え、老化が進むと考えられるという。今井氏は「人間でも同様の仕組みがあるか確かめ、抗老化の治療法の実現に向け、研究を進めたい」と語る。 理化学研究所の影山龍一郎・脳神経科学研究センター長(神経発生学)の話「特定の神経細胞が、寿命にこれほど影響することが示されたのは驚きだ。仕組みの解明や人での研究が進めば、老化研究は大きく進展する」