「あっ なんだ そう…
ぜんぶ わかっちゃった!
ねえねえ、あたしぜんぶわかっちゃった! すご~~いことよ。えっとねぇ…
えっと えっと… えっと……
わすれちゃった──」
「いいのです、それでいいのです!」
「魔法陣グルグル 第3巻」
衛藤ヒロユキ
こんばんは。ヒーラーの葉月@エンジェルフォレストです。ヽ(*´▽`*)ノ
次に私に起こったプチ覚醒体験は、電車に乗っている時に起こりました。
比較的空いている時間帯で、私も座席に座っていました。
その時、不意に、瞬間と瞬間の結合が解けていくような感覚になったのです。
私はまるで自分が、電車ごと、地球ごと、いえ、この宇宙全体まるごと、
巨大なパラパラマンガの1コマの中にいるように思えました。
自分自身はもちろんのこと、向かいの座席に座ってスマホに夢中になっているおにいさんも、少し離れたところに掛けている初老のご婦人も、この電車も、地球も、太陽系も、銀河もブラックホールも暗黒物質もぜ~んぶ、巨大な1つの3Dのコマにおさまったものなのだと感じたのです。
そして、この瞬間と次の瞬間には実は連続性はなく、
無限に可能性の数だけ「いまここ」に存在している
巨大な宇宙全体の1コマ1コマがあるだけ、という感覚になりました。
流れているのは時間の方ではなく、
「どの1コマを選ぶのか」の連続。
パラパラマンガを見るためには、はじめにすべてのパラパラマンガのコマを
描いておかなければならない。
過去も未来も現在も、同時に存在しているというのは、こういうことだったんだ
可能性の数だけ無限のパラレル・リアリティが既に同時に存在しているというのは、
こういうことだったんだ
そして、時間が一方向へ向かって流れているのではなくて、
どのコマからどのコマへ移り歩くかを選択するっていうことなんだ
これまた、私の「感覚的体験」ですので、言葉では伝え切れていませんし、
「ホラ、ここにパラパラマンガのコマがいっぱいしまってあるでしょう?」
と、押し入れを開けて見せて証明するわけにもいきません。
でも、私はそれが「真実」なのだということを体験してきた。
ただ、それだけなのです。
その後も、私は自分という存在が溶けるように静かに
「すべて」と一つになっていく感覚や、
この世に存在しているあらゆるものは、すべて既に覚醒したエネルギーである、
だから誰もが既に覚醒しているんだ……
ということを感じ取る時間を何度か体験しています。
とはいえ、私は、ふだんは別に「悟っている人」ではないので、
ポイント5倍セールがあれば「よっしゃ」と思いますし、
請求書が来れば「うぎゃー!」と思います。
「え~と、何しに台所へ来たんだっけ?」
ということもあります。(笑)
つまり、ちっとも「りっぱな人」ではないのです。
でも、あの体験以来、そういうふうに3Dの「人間ゲーム」の中で
ぐるぐるとダンスをしながらも、同時に
「だって、すべては一つなんだものね……」
という感覚が自分と一緒に存在していることも思うのです。
意識にはいくつもの異なる階層があり、それがグラデーションになっている。
きわめてニルヴァーナな意識から、日常の些末な事柄に翻弄され、あわてたり、怒ったり、悲しんだり、笑ったり、呆然としたりしている意識まで。
これらの体験をする前までは、そんな意識の階層なんて想像だにしなかったのですが、そんなことを感じるようになりました。
だから、誰の中にも「ニルヴァーナ」はあるのです。
たぶん、またちょっとつづきます。