花霞の薔薇たち。

これまでに育てた薔薇たちを系統ごとにまとめています。

シリーズ11まできました。

 

    

ShrubRose

 

修景的、花木的用途で

品種改良されたもののグループの総称
なので、性質は様々。

剪定がほとんどいらないものもあり、

花付きよく丈夫で手が掛からないので、

公共の施設などにも

どんどん取り入れたら良いのでは?

と思います。

 

Raubritter 

1936年ドイツ

(Kordes)

 

明るいローズピンクは

朝日を浴びると本当に可愛らしく
明るい色を放ってくれます。

 

丸いころころしたカップ咲きの姿が特徴的。

お嬢ちゃんのようなバラ。

小さめのつるバラとしても扱えます。

(横に広がります)

 

ちょっとうどん粉やカビ病に弱いかな?

それでも、毎年うどん粉になりそうになると、

一生懸命お酢で茎や葉っぱを拭いて、

5月に満開になる頃には
何とかきれいに咲いてくれます。

 

香りはドレミでいうとシくらいの高い感じの香り。
(わかるかなー。。)

造花のようにも見えるしっかりした花びら。

房咲きで、小さくきれいなローズピンクの蝶が

たくさん舞っているように咲いてくれます。

夕暮れ時には怪しい雰囲気さえ醸し出す。

当たる光で表情が変わるのが面白い。

 

友人ナッチママにいただいた大事なバラです。

かれこれ20年は一緒に暮らしています。

 

細い枝なので、柱や木などに絡ませてあげないといけません。

白い鉢が似合うと思うのですが、どうでしょうか?

そう言えば、20数年、鉢替えをしていません。

土は足したりしているけど。

 

下から望遠で撮ってみました。

 

花保ちがとても良く、切り花にしても

5月なら1週間くらいはもってくれます。

 

 

たわわに咲いたある年、たくさん集めて

ローズボールのようにしてみました。

なんて贅沢でしょうか。

 

 

交配親 Daisy Hill × Solarium

 

    
 

半カップのコロコロ薔薇。

 

枝は細くしなやか。

棘はありますが、そんなに鋭くはありません。

世話をしていると服に引っかかって

「ねえ、かまって。」

と言ってくる程度。

 

 

 

 

 

Angela

1988年ドイツ

Kordes

 

遠目で見ても映える、濃いピンクのカップ咲き。
 

花付きの良さは抜群。

ほらね。   

            

これが一つの枝なんですよ。

roseボム。

 

   
かわいいねえ。

花火みたいになってる。

5cmくらいのしっかりした可愛い花が

沢山咲きますが香りはほのかに感じる程度。
   
5月はとても見事ですが、

秋はポロポロ咲く程度。

 

丈夫でぐんぐん伸び、

3年目でアーチの上まで行きました!

 

昔、PCがハードクラッシュしたので

古くからいる薔薇たちの写真があまりありません。

AngelBreathのHPに残してあった

画像サイズの小さい物がかろうじて。

 

余談ですが、昔はネット上に画像を

あげるときに、上の写真くらいがMAXだったんです。

アップの写真ならサイズも抑えられるのだけど、

引きの写真はサイズが大きくなるので。

1メガの画像とかあり得なかったんですよ。

 

これは多分デジカメじゃなく、

フィルムカメラで撮ったんだと思う。

やっぱりフィルムカメラの存在感がいいなあ・・・

 

しかし、結構しっかりとした木だとわかりますね。

 

10年目を過ぎ、

地植にした方の根元は足首くらいの太さに。

 

茎がしっかりと固く、旺盛に伸びるので、

思うように仕立てるのが難しい薔薇。

ある程度のスペースは必要かと思います。

 

強剪定にも耐えるので、

伸びて欲しくない方へ枝が分かれ

たらカットしてしまえばいいのですが。

 

 

実はこれもAngelaという名前が気に入って、

最初の頃に買ったもの。

18年以上は一緒に暮らしました。

悲しいかな、カミキリムシにやられて

あんなに立派だったのに枯れてしまいました。

 

虫の中で怖いのはカミキリムシかもしれません。

花を食べたりするのではなく、

木の幹ごとダメになって枯れてしまうのです。

 

 

【交配親】Yesterday×Peter Frankenfeld

 

    

照り葉と他にはないピンク色が特徴。

 

 

 

棘はかなり強め。

年数が経つと大元の株の太さは

足首くらいになりますが、

先の方は比較的しなやかな枝です。

 

 

Lavender Dream

1986年 オランダ

作:Interplant

大好きな小さな一重、房咲きツルバラ
鼻を近づけるとかすかに香る。

我が家では驚くことに、ほぼ一年中咲いています。

良く日の当たる1Fベランダの

軒下ではない方の壁に。

5月には南のベランダの壁を覆い尽くすように咲きます。

 

そのあと、ぽつりぽつりと返り咲き、

秋でも冬でも、ほとんどたえることなく

つぼみを持っています。

 

秋の花の方がピンクの色が濃いです。

 

初めて咲いたときにあんまり美しい色なので
絵に描いてみたけどやっぱり本物の色は出せません。

とても丈夫で耐病性があるというのは本当で、
ウドンコ病が大流行した年も、
このラベンダードリームは無事でした!

虫にも喰われにくいみたい。
(アブラムシはいつもすごいけれど!)

 

 

「お昼寝の椅子」

柔らかな空気と、ラベンダードリームの香りに、
ついうとうとしてしまう。 

最初はここに植木鉢で置いたのでした。

 

 

部屋からこの薔薇が見えて、

窓を開けるたびに良い香りが漂うのに

この部屋の住人は興味がない。

 

むしろ、洗濯物を取り込むときに棘が

引っかかったりするのでメイワクそうにしています。

 

なるべく窓の方に行かないように剪定しているのだけど・・・

 

 

 

【交配親】Yesterday × Nastarana

 

Bonica’82

1982年 フランス

 

作:Marie-Louise Meilland

 

リンゴのような香りの可愛らしいピンクの修景バラ。

丸い花びらで平咲き。

 

5月から11月まで咲くと言うことで選んだのだけど・・・

最初に植えた場所の条件が良くなかったのか

秋までしか咲いてくれなかったし、

夏の間はほとんど咲かなかった。

 

その後「秘密の花園」に地植えをして少し元気になり、

写真のように房咲きでたくさん咲いたものの・・・

何故か翌年、葉っぱが落ちて枯れてしまいました。

それでも、我が家に来て10年以上は咲いてくれてた。

 

耐寒性が強い薔薇なので道路脇

に路地植えで咲いているのを見たことがあります。

 

 

 

(R sempervirens × Mlle Marthe Carron) 

× Picasso

 

バラクラローズ

1998年 イギリス

作:Peter Beales

 

蓼科のバラクライングリッシュガーデンのオリジナル。

今、ネット上で検索してもほとんど出てこない

とてもレアな薔薇かもしれません。

 

10年以上やっていたダンススタジオがなくなり、

そこにずっと通って来てくれていた生徒達と

バラクラに旅行に行った記念に購入。

 

BonicaとRamblingRectorを交配させたと

あるとおり、花の形はBonicaそっくり。

 

高さは60cmほど、横に広がって1.2mとのこと。

鉢やコンテナで育成でき、

日当たりの悪い所でも耐えられるという

夏咲きの薔薇です。

 

購入した翌年の1月でもまだ一輪咲いていました。

 

肌色のような、鴇色のような、

何ともいい色でしたが

地植えに失敗してなくなってしまいました。

そんなわけで写真も小さいものしかないのです。

とても残念です。

 

 

**

Shrubローズは仕立て方によってつるバラにも

できるものがあり、比較的丈夫なので

初心者向きなのだと思います。

 

それでも十数年、何十年と経つ中で

環境も変わり、枯れてしまうこともあります。

 

大切にしていてもそうなのです。

 

でも、基本、薔薇は木なので付き合いは長くなります。

薔薇とともに思い出があるので、

今こうして振り返るとノスタルジックな

気持ちになります。

***

15年前くらいかな、

ラヴェンダードリームと花霞。

 

次はフロリバンダとハイブリッドです。

 

 

見て下さってありがとうございました。

花霞